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2025年4月28日(月) 18:30~19:25
<時代劇>『鬼平犯科帳 第8シリーズ』
2025年4月28日(月) 18:30~19:25
第7話「影法師」(最終話)
毎週(月) 18:30~19:25
火付け盗賊改方の同心・木村忠吾(尾美としのり)が、長官の長谷川平蔵(中村吉右衛門)の媒酌で、同心の娘・おたか(佐藤綾)と祝言をあげることになった。
だが、婚礼が十日後に迫った非番の日、女好きの忠吾は品川の遊廓に遊びに行く。
その途中、ふやけた顔で歩く忠吾を見た盗賊の塩井戸の捨八(新克利)は驚き、「さむらい松五郎、生かしちゃおけねえ」と言って尾行を始めた。
捨八が忠吾に近づき、後ろから斬ろうとしたその時、忠吾は叔父で親代わりの中山茂兵衛(石浜朗)と出会った。
とっさに忠吾は、「目黒の寺に父の墓参りに行く途中だ」と言った。
それを聞いて、茂兵衛も一緒に寺に来てしまう。
墓参の後、焦った忠吾は、「役目がある」と言って茂兵衛と別れる。
一瞬のうちに姿を消す忠吾を捨八は見失い、やむを得ず茂兵衛の後をつける。
茂兵衛は紀州藩にも出入りする菓子屋「池田屋」に入り、かねて懇意の主人と囲碁を打った。
それが捨八の大きな誤解の始まりだった…。
盗賊のさむらい・松五郎と忠吾は、双子と言えるほど良く似ていた。
そして、捨八には松五郎に大きなうらみがあった。
宿に帰った捨八は、仲間の井草の為吉(赤塚真人)に「松五郎を見つけた。敵討ちだ」と言って、昨年の秋、中仙道・熊谷の料理屋に押し込み強盗に入った時のことを話した。
店の者を惨殺し、二百七十両を盗んだものの、隠れ家に帰ると、仲間が斬り殺されており、為吉が手傷を負っていた。
為吉は「さむらい松五郎にやられた」と言った。
隠れ家には侍の格好をした松五郎という盗賊が待っていて、押し込みに加わった長坂の万次郎(長谷川明男)とともに仲間を斬って金を奪った、というのだ。
忠吾を松五郎と思っている捨八は、茂兵衛をその仲間と考え、今度は「池田屋」に押し込む計画だと見た。
そこで、助っ人を集めて「池田屋」に先回りして押し込むとともに、憎き松五郎を殺そうと決意し、捨八は人集めに藤岡に向かった。
ところが熊谷での事件には裏があった。
仲間を斬り、二百七十両を奪ったのは長坂と為吉自身で、松五郎は無関係。
為吉は怪しまれないためにわざと傷を負った。
悪賢い為吉は、捨八の計画を長坂に伝え、一計を案ずるのだった…。
Ⓒ松竹
- <出演者>
- 長谷川平蔵:中村吉右衛門
- 竹内孫四郎:中村吉三郎
- 山崎国之進:中村吉次
- 三井忠次郎:中村吉之助
- おまさ:梶 芽衣子
- 相模の彦十:江戸家猫八
- おとき:江戸家まねき猫
- 小林金弥:中村歌昇
- 塩井戸の捨八:新克利
- 井草の為吉:赤塚真人
- 長坂万次郎:長谷川明男
- 白石梅太郎:中嶋俊一
- 中山茂兵衛:石濱朗
- 宿屋の女中:澤井映里
- おたか:佐藤綾
- ほか
- <スタッフ>
- 原作:池波正太郎(文芸春秋刊)
- 企画:市川久夫
- プロデューサー:能村庸一、武田功、西渕憲司
- 音楽:津島利章
- 脚本:櫻井康裕
- 監督:小野田嘉幹
- 制作:フジテレビ、松竹株式会社
- 制作協力:京都映画株式会社
中村吉右衛門の当たり役として、平成元年から平成10年までの10年間で133本放送し好評を得てきた『鬼平犯科帳』。今回は第8シリーズをお届けする。
いつの世にも悪は絶えない。徳川幕府は火付盗賊改方という特別警察を設けていた。
凶悪な賊の群れを容赦なく取り締まる為である。
独自の機動性を与えられたこの火付盗賊改方の長官こそ長谷川平蔵。人呼んで鬼の平蔵である。
その平蔵の活躍を描いた人気時代劇!いよいよ最終回!