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2025年11月10日(月) 18:30~19:25
<時代劇>『鬼平犯科帳 第4シリーズ』
2025年11月10日(月) 18:30~19:25
第4話「正月四日の客」
毎週(月) 18:30~19:25
寛政二年の正月四日。
本所の小さな蕎麦屋「さなだや」では、その日は信州田舎そばの“さなだそば”しか出さない。
その日が店の女房・おこう(山田五十鈴)の両親の命日だからだ。
おこうの両親は、まだ彼女が幼いころに押し込み強盗に殺された。
さなだそばは、江戸っ子の口には合わず、客は長谷川平蔵(中村吉右衛門)と木村忠吾(尾美としのり)だけ。
おこうがかつて平蔵の父親の屋敷に奉公していた縁だ。
平蔵が帰った後、大店の主人風の客が来て、さなだそばをおいしそうに食べた。
信州生まれというその男は、来年の正月四日にまた来ると告げて帰る。
翌年の正月四日、男は現れた。
おこうの亭主は前年の秋に心臓病で亡くなっていた。
香典に小判を出した男は「再来年の同じ日にまた来る。その時に名を名乗るし話もある」と言った。
その男は、正月二日に江戸の蟷螂問屋「日野屋」で急ぎ働きをし、抵抗した女房を殺し、奉公人を手ごめにした一味の首領、亀の小五郎(河原崎長一郎)だった。
小五郎は急ぎ働きをしない盗賊だが、日野屋では配下以外の者を使ったため、流血となった。
気がとがめた小五郎は、来年の秋の大仕事を最後に引退し、おこうを後添えに余生を送る気だった。
おこうも、小五郎の好意を感じていた。
寛政四年の正月四日…男は、来なかった。
一方、平蔵はおこうに小五郎配下の前砂の甚七(中村又一)の人相書きを渡し、見かけたら連絡するよう頼む。
春になり、おこうは甚七そっくりの男を見かける。
「五鉄」に住む相模の彦十(江戸家猫八)が確認した。
おこうは、小五郎の腕に亀の彫り物があることを聞き、ハッとする。
例の男も右腕にそれらしい彫り物があったからだ…。

©松竹 
©松竹
- <出演者>
- 長谷川平蔵:中村吉右衛門
- 山田市太郎:辻政宏
- 佐嶋忠介:高橋悦史
- 木村忠吾:尾美としのり
- 沢田子平次:真田健一郎
- おまさ:梶芽衣子
- 竹内孫四郎:中村吉三郎
- 山崎国之進:中村吉次
- おこう:山田五十鈴
- 相模の彦十:江戸家猫八
- 亀の小五郎:河原崎長一郎
- ナレーター:中西龍
- ほか
- <スタッフ>
- 原作:池波正太郎(文芸春秋刊)
- 企画:市川久夫 鈴木哲夫
- プロデューサー:能村庸一 佐生哲雄
- 音楽:津島利章
- 脚本:田坂啓
- 監督:小野田嘉幹
- 制作:フジテレビ 松竹株式会社
- 制作協力:京都映画株式会社
中村吉右衛門の当たり役として、平成元年から平成10年までの10年間で133本放送し好評を得てきた『鬼平犯科帳』。今回は第4シリーズをお届けする。
いつの世にも悪は絶えない…。徳川幕府は火付盗賊改方という特別警察を設けていた。凶悪な賊の群れを容赦なく取り締まる為である。
独自の機動性を与えられたこの火付盗賊改方の長官こそ長谷川平蔵。人呼んで鬼の平蔵である。
その平蔵の活躍を描いた人気時代劇!(全18話)


