＜名作ドラマアワー＞『101回目のプロポーズ』

　桃子（浅田美代子）が、達郎（武田鉄矢）にアドバイスした。「今までは押しの一手だったが、この辺でひょいと引いてみたら…。それが恋の駆け引きです」。そして、薫（浅野温子）は妊娠していると付け加えた。桃子が「それは冗談です」と言ったときには達郎の姿はなかった。それ以来、達郎は毎晩飲みに行っているらしい。食欲もなくなり、疲れ切った表情。弟の純平（江口洋介）は妊娠の話を聞いて怒る。薫の妹千恵（田中律子）は、姉の体を気づかう。薫は周囲の異変が最初よくわからなかったが、やっと桃子が流したデマと知って…。

100回目のお見合いで出会った、死んだ婚約者を忘れられない薫（浅野温子）に、フラれてもフラれてもアタックするサエない中年男・達郎（武田鉄矢）の、涙と笑いの恋愛を描いたラブストーリー。
建築会社の万年係長・星野達郎（武田鉄矢）は、真面目が取柄の中年サラリーマン。一見カッコ良いが実はアニメオタクの弟・純平（江口洋介）と暮らしている。99回の見合いで断られ続け、すっかり自信を失っている達郎に100回目の見合い話が舞い込む。相手はチェロ奏者の矢吹薫（浅野温子）。そんな彼女に当然のように断られた達郎だが、どうしても諦めきれずに、猛烈なアタックを開始した。始めは戸惑っていた薫だが、達郎の純粋な心に触れ、次第に心を開いていく…。（全12話）