北の国から

『北の国から '92巣立ち』(前編)

<あらすじ>

 北海道富良野にも夏のヘソ祭りが近づいてきた。丸太小屋を失った五郎(田中邦衛)は、和夫(地井武男)の家の小屋を借りて住みながら、山にもう一度丸太小屋を作ろうと頑張っている。  旭川の看護学校に行っている螢(中嶋朋子)は、待ちわびる五郎の気持ちを知りながら、富良野には長いこと帰らない。実はひそかに富良野の駅を通り過ぎ、帯広の畜産大学の恋人勇次(緒形直人)に会いに行っているのだった。しかも、来春螢が卒業したら富良野の病院に勤めることを楽しみにしている五郎の思いとは別に、螢は勇次の伯父の札幌の大病院で正看の資格を取るつもりなのだ。  一方、東京のガソリンスタンドで働く純(吉岡秀隆)は、ピザ店で働くタマ子(裕木奈江)と知り合い、いつしか一線を越える仲になってしまう。

BACKNUMBERバックナンバー