キム・スロ
演:チソン(子役:パク・コンテ)/ 声:内田夕夜
朝鮮半島南部でバラバラに存在していた小部族を束ねていき、連盟国家伽耶を統一に導いた最初の王。北方遊牧民族の祭天金人族族長キム・ユンとその妃チョンギョンの息子。チョンギョンが後漢の追っ手から逃げる途中、船の中で生まれる。しかし、船が難破して浜に打ち上げられたところを狗耶(クヤ)国の鍛冶職人に拾われ、鍛冶長のチョバンの子として育った。有能な鍛冶職人に成長していくが、狗耶国の祭司長イビガの妻になったチョンギョンに警戒され、互いに母子だとは知らないまま葛藤することになる。神託により王になると予言されていたが、そうなるまでにはチョンギョンの息子イジンアシ、のちに斯盧国の王になるソク・タレ、神(シン)鬼(グィ)村の族長神(シン)鬼(グィ)干(ガン)などと熾烈な戦いを経なければならなかった。王になると、強力な鉄器製造技術を武器に伽耶を海洋貿易国家へと育て上げていく。明るく快活で思いやりがあり、徐々に王としてのカリスマも身につけていく。
チソン
1977年2月27日生まれ。1999年、ドラマ「カイスト」で俳優デビューした。「オールイン 運命の愛」(03)で脚光を浴びる。除隊後に「ニューハート」(07)、「ボスを守れ」(11)、「大風水」(12)など次々と主演に抜擢され、ファン・ジョンウムと共演した「秘密」(13)ではKBS演技大賞で3冠を獲得、そして「キルミー・ヒールミー」ではMBC演技大賞にて4冠を獲得するという快挙を成し遂げた。
ホ・ファンオク
演:ソ・ジヘ/ 声:榊原奈緒子
キム・スロの妃になり、伽耶で最初の王妃となる。インドのアユタ国の豪商である父、ホ・ジャンサンについて狗耶国にやってきた。幼いころから父の商団について回っているので商売も知っているし、国際情勢にも明るい。気品を備えているが、度胸もあって太っ腹でもある。やがて、スロに惹かれるようになり、スロの気持ちがアヒョに向いているのを知って一歩下がりながらも、自分の想いを捨てることはしない。そして、スロが伽耶を海洋貿易国家に導いていく過程で大いなる助力者になることになる。史書によれば、伽耶の第2代王になる居登王をはじめ10人の子供を産み、156才まで生きたと伝えられている。スロとともに金海キム氏の始祖であると同時に、金海ホ氏の始祖としても知られている。現在も金海市にはその墓である首露王妃陵が残されており、そのそばにはファンオクがインドから航海の無事を祈るために船に乗せてきたと伝えられる婆娑石塔が安置されている。
ソ・ジヘ
1984年8月24日生まれ。ドラマ「オールイン」、「結婚したい女」、「兄嫁は19歳」などで脇役を経験していた中、2005年に有望新人女優の登竜門ともいわれる「女子高怪談」シリーズの第4作にキム・オクピンとともに主役に抜擢された。「シンドン」(05)でMBC演技大賞の女性新人賞を獲得。「オーバー・ザ・レインボー」(06)でキム・オクピンと再びダブル主演、ドラマ「チュンジャさんちはお祭り騒ぎ」(08)、「愛してる」(08)とたて続けにヒロインを演じた。
イジンアシ
演:コ・ジュウォン(子役:ウォン・ドッキョン)/ 声:福山潤
チョンギョンとイビガの息子。キム・スロの異父弟に当たる。自分の息子が王になると信じているチョンギョンによって王になるための教育を受けながら育った。母の野望によって王になる夢を持つことになったが、自らも王になると信じて疑わない。スロが異父兄であることを知らないままその才能に嫉妬し、やがて政治的に対立することになる。また、自分の命を救ってくれたアヒョを愛するようになり、同じくアヒョを愛するスロと恋敵にもなる。我がままで独善的な面があるが、根はやさしいところもあって悪い人間ではない。史書によれば、イジンアシは伽耶連盟に属する国のひとつ大伽耶の初代王になったとされている。
コ・ジュウォン
1981年10月16日生まれ。2001年、“ウォンビンに似ているモデル”に選ばれてモデル活動を開始。「パンチ」(03)で俳優デビューし、「復活」(05)の好演でKBS演技大賞新人賞を獲得。「噂のチル姫」(06)「王と私」(07)などでも注目を浴びる。精悍な小児科医役を好演した「愛の選択〜産婦人科の女医〜」や主人公の異父弟を熱演した本作「鉄の王キム・スロ」(10)で、俳優として大躍進。
アヒョ
演:カン・ビョル/ 声:うえだ星子
冒険を好み、叔母のアロから習った武芸に秀でている。斯盧国の現状が狗耶国より劣っていることを知り、アロとともに狗耶国に潜入してきた。そして、鉄器製造技術を奪い取るために鍛冶長の息子であるスロに近づくが、やがて恋に落ちることになる。情熱的で果敢な性格。それゆえ祖国に対する想いと、スロに対する想いの狭間で激しく葛藤する運命にある。
カン・ビョル
1990年8月9日生まれ。2009年に有望新人女優の登竜門ともいわれる「女子高怪談」シリーズの第5作でデビュー。演技経歴がほとんどないまま、本作『鉄の王 キム・スロ』で初めての大役を射止める。その後、「屋根部屋の皇太子」(12)、「おバカちゃん注意報〜ありったけの愛〜」(13)「神様がくれた14日間」(14)などの人気作に出演。
ソク・タレ
演:イ・ピルモ(子役:シン・ドンギ)/ 声:諏訪部順一
キム・スロの強力なライバルのひとり。後に斯盧国(後の新羅)の第4代王になる。赤ん坊のときに海に捨てられて狗耶国に流れ着き、アジンウィソンに引き取られて育った。大きな野望を持ち権力志向が強い。狗耶国の力の源泉である鉄器製造技術に興味を持つが、鍛冶長のチョバンから鍛冶場への出入りを禁じられる。その後、有能な商人に成長しシングィガンやヨム・サチの配下に入るが、それは自らの野望に利用するためにすぎない。スロとは仲が良かったが、スロの才能を知るにつれてライバル視するようになり、生涯競争を繰り広げることになる。親に捨てられたせいか、何としても生き残ってのし上がり、世の中に復讐するという思いが強い屈折した性格になった。史書によれば、斯盧国の第2代王ナメチャチャウンに認められて次期王候補としてその娘アヒョを妻にもらうが、第3代王の座は義兄のユリイサグムに譲り、その死後に第4代王になった
イ・ピルモ
1976年6月26日生まれ。大学時代から演劇やミュージカルの舞台に立ち、99年『シュリ』の端役でデビュー。「アジュンマが行く」(06)で注目を集め、その後も「ヨメ全盛時代」(08)、「君は僕の運命」(08)などのヒット作に出演。視聴率保証俳優と呼ばれるようになる。代表作は「ソル薬局の息子たち」(09)や、「恋愛マニュアル〜まだ結婚したい女」(10)、「ピノキオ」(14)など。
チョンギョン
演:ペ・ジョンオク
キム・スロの実母。狗耶国の祭司長イビガの妻で、スロのライバルになるイジンアシの母でもある。北方遊牧民族の祭天金人族族長キム・ユンの妃だったが、後漢に攻められて身重の体で逃走。追っ手を避けるために乗った船でスロを出産するが、嵐で船が難破したため離れ離れになってしまう。狗耶国の浜に打ち上げられたとき、子供を失ったショックで自殺を図ったところをイビガに救われる。チョンギョンの子が王になるという予言を信じたイビガに求婚され、彼女もそれを信じて受け入れる。そして生まれたイジンアシを王にするためならどんな手段もいとわない強い母になる。イジンアシを王とすべく厳しくしつけ、優秀な鍛冶職人に成長したスロをイジンアシの障害になると考え、我が子と知らずに憎み排除しようとする。元々、火のように激しい性格の持ち主だ。
ペ・ジョンオク
1964年5月13日生まれ。1985年にKBSの特別採用で女優デビュー。カリスマ性のある演技派女優として、数々の演技賞を受賞。ノ・ヒギョン作家の絶大な信頼を受け、作品の常連組となっている。長い芸歴を誇るペ・ジョンオクだが、本作で時代劇は初出演。代表作は、「彼らが生きる世界」(08)「かぼちゃの花の純情」(10)、「ドラマ「愛情万々歳〜ブラボー!マイ・ラブ〜」(11)など。
シングィガン/テガン
演:ユ・オソン
狗耶国を構成する9部族のひとつ、シングィ村の部族長。本名はテガンで、部族長だった父が死んで後を継ぐとシングィガンと呼ばれるようになる。狗耶国には王がおらず、部族長たちの合議制で運営されていた。大きな野心を持つシングィガンは自らが狗耶国の王になり、さらに周りの国々も支配したいと考えている。だが、狗耶国には部族長とは別に神事を司る祭司長イビガの存在があった。イビガは民の信頼が厚い上に強力な兵力を擁し、さらに狗耶国の最重要産業である鉄器生産技術も握っている。シングィガンはイビガを倒すべき政敵と考えているがけっして急ぎはしない。商人のヨムサチやソク・タレを利用して用意周到に計画を練っていく。スロの存在もイビガの弱点になると考え利用しようとする。残忍で怒りっぽいが、爆発寸前に利害を計算して自分を抑える忍耐力も持っている。
ユ・オソン
1966年9月11日生まれ。文芸振興院の演劇アカデミー出身。舞台で経験を積んだ後、映画界に進出。2001年にチャン・ドンゴンとダブル主演した映画『友へ チング』が当時の史上観客動員数1位を塗り替える800万人動員を記録、トップスターの座を固めた。骨太なキャラクターが多く、アクションも得意。40代に入って重厚な助演役も務めるようになり、2009年にはドラマ『太陽をのみ込め』でチソンと共演。今回のシングィガン役はユ・オソンにとっても最強の本格的悪役になる。

脚本:イム・チュン / チャン・ソナ / ハン・デヒ

演出:チェ・ジョンス / チャン・スボン / ノ・ジョンチャン