Ⓒ東宝

2023年5月23日(火) 09:00~10:00

<時代劇名作選>『剣客商売 '73』

次回の放送予定

2023年5月23日(火) 09:00~10:00
第19話「忘れた顔」

毎週(月)~(金)09:00~10:00

 江戸を駆け落ちしたある旗本の近習・的場小文吾(波多野憲)と腰元・おゆき(小野恵子)は、道中、何者かに路銀を盗まれ、おゆきは漂泊の末野たれ死に同様で死んだ。二人の道行きを悲劇で終わらせる原因を作った罪な盗人は、半蔵(砂塚秀夫)という札付きの渡り仲間で、ばくちのいざこざで人を殺し、やはり江戸を逐電する途中であった。
 それから数年…秋山大治郎(加藤剛)が行きつけの鯉料理「鮒屋」の亭主こそ、小悪党半蔵の真人間になった姿。一方、小文吾は、ゆすり・押し借りがなりわいの敗残者に落ちぶれていた。小文吾は、何も知らずに「鮒屋」を一仕事の場所に選ぶ…。

出演者・スタッフ

<出演者>
秋山大治郎:加藤剛
秋山小兵衛:山形勲
おぬい:木村由貴子
目明し弥七:山田吾一
おかよ:うつみみどり
半蔵:砂塚秀夫
太吉:簾内滋之
おしん:池田昌子
的場小文吾:波多野憲
おゆき:小野恵子
石坂総一郎:小笠原弘
大野作十郎:中庸介
語り手:黒沢良
<スタッフ>
原作:池波正太郎
脚本:桜井康裕
音楽:山倉たかし
監督:窪川健造
制作:東宝・俳優座・フジテレビ

番組概要

 時は老中・田沼意次全盛時代。無名の剣客・秋山大治郎(加藤剛)が修行の旅より江戸へ戻ってきた。大治郎は父・小兵衛(山形勲)と12年ぶりの再会を果たす。小兵衛は江戸でその名を知られた無外流の達人だったが、今は道場を閉めて、悠々自適の生活を送り、親子ほども歳の違うおはる(梶三和子)を妻にしていた。剣の道一筋の息子・大治郎と、人生を達観した父・小兵衛。同じ剣客でありながらも異なる人生を歩む父子の前に立ちはだかる事件の数々を、2人はどう解決するのか?
 藤田まこと主演で人気を博した『剣客商売』だが、本作が『剣客』初のテレビシリーズ化に当たる。藤田版と異なり、息子の大治郎が主役として描かれている。また池波正太郎の原作にある魅力に加え、ホームドラマや青春もののテイストが取り入れられているのも特徴。加藤剛は当時生まれた息子に大治郎と名づけるほどの入れ込みようで、後に舞台などでも大治郎役を演じている。(1973年・全22話)

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