- 時代劇
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2023年5月22日(月) 09:00~10:00
<時代劇名作選>『剣客商売 '73』
2023年5月22日(月) 09:00~10:00
第18話「ある剣客の死」
毎週(月)~(金)09:00~10:00
老中・田沼を批判した瓦版の版本近江屋が斬殺され、生きのこった女房・お久(町田博子)の証言で、賊は自ら田沼家家臣を名乗ったことが判明した。だが、田沼家ではあずかり知らぬ。誰かが田沼家失脚を狙っているらしい…。田沼の妾腹の娘・佐々木三冬(音無美紀子)の心痛をみかねた秋山大治郎(加藤剛)は、御政道向きのことであまり気乗りはしなかったが、真相究明に乗り出すことにした。
三冬は幼いころ、母・おひろを失い、伯父の書籍商・和泉屋吉右衛門(小栗一也)に育てられた。吉右衛門の脳裡を、二十年前の記憶がかすめる。おひろは近江屋の取り持ちで田沼の側女に上がったのだが、その時、おひろには沢井主水(井上孝雄)という青年旗本の恋人がいたのだ…。
- <出演者>
- 秋山大治郎:加藤剛
- 秋山小兵衛:山形勲
- 佐々木三冬:音無美紀子
- 目明し弥七:山田吾一
- おかよ:うつみみどり
- おぬい:木村由貴子
- 太吉:簾内滋之
- 和泉屋吉右衛門:小栗一也
- 生島次郎太夫:長島隆一
- 沢井主水:井上孝雄
- 沢井兵庫:今井健二
- 久野大炊介:近藤準
- 近江屋太兵衛:稲川善一
- お久:町田博子
- 語り手:黒沢良
- <スタッフ>
- 原作:池波正太郎
- 脚本:田上雄
- 音楽:山倉たかし
- 監督:鈴木英夫
- 制作:東宝・俳優座・フジテレビ
時は老中・田沼意次全盛時代。無名の剣客・秋山大治郎(加藤剛)が修行の旅より江戸へ戻ってきた。大治郎は父・小兵衛(山形勲)と12年ぶりの再会を果たす。小兵衛は江戸でその名を知られた無外流の達人だったが、今は道場を閉めて、悠々自適の生活を送り、親子ほども歳の違うおはる(梶三和子)を妻にしていた。剣の道一筋の息子・大治郎と、人生を達観した父・小兵衛。同じ剣客でありながらも異なる人生を歩む父子の前に立ちはだかる事件の数々を、2人はどう解決するのか?
藤田まこと主演で人気を博した『剣客商売』だが、本作が『剣客』初のテレビシリーズ化に当たる。藤田版と異なり、息子の大治郎が主役として描かれている。また池波正太郎の原作にある魅力に加え、ホームドラマや青春もののテイストが取り入れられているのも特徴。加藤剛は当時生まれた息子に大治郎と名づけるほどの入れ込みようで、後に舞台などでも大治郎役を演じている。(1973年・全22話)