- 時代劇
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2024年10月3日(木) 08:55~10:00
<時代劇名作選>『剣客商売 '73』
2024年10月3日(木) 08:55~10:00
第5話「妖怪小雨坊」
毎週(月)~(金) 08:55~10:00
剣の遺恨から、秋山大治郎(加藤剛)に卑劣な闇討ちをかけた伊藤三弥(藤間文彦)が、かえって片腕を斬り落とされ、無念を抱いたまま失踪して早三ヶ月…。その三弥が再び江戸に舞い戻ったという。報復の機会を狙い、大治郎の身辺に立ち現れることは必定である。
三弥の父・彦太夫(見明凡太朗)が秋山道場を訪れ、その時は何卒容赦なく斬り捨ててほしい、と小判入りの菓子折を差し出す。不肖の子・三弥が、名誉ある伊藤一族の汚点となっていたことは確かだ。だが、いかに家名大事とはいえ、息子の祝的に実の親が袖の下をつかって返り討ちを懇願するとは…。武家社会の身勝手に大治郎は憮然となる。
それからしばらくして、大治郎を兄のように慕うぬい(木村由貴子)が何者かにされわれた…。
- <出演者>
- 秋山大治郎:加藤剛
- 秋山小兵衛:山形勲
- 弥七の妹・おとき:関根恵子
- 目明し弥七:山田吾一
- おかよ:うつみみどり
- おみね:片山真由美
- おぬい:木村由貴子
- 太吉:簾内滋之
- 小兵衛の妻・おはる:梶三和子
- 伊藤彦太夫:見明凡太朗
- 伊藤郁太郎:寺田農
- 伊藤三弥:藤間文彦
- 語り手:黒沢良
- ほか
- <スタッフ>
- 原作:池波正太郎
- 脚本:小川英
- 音楽:山倉たかし
- 監督:小野田嘉幹
- 制作:東宝・俳優座・フジテレビ
時は老中・田沼意次全盛時代。無名の剣客・秋山大治郎(加藤剛)が修行の旅より江戸へ戻ってきた。大治郎は父・小兵衛(山形勲)と12年ぶりの再会を果たす。小兵衛は江戸でその名を知られた無外流の達人だったが、今は道場を閉めて、悠々自適の生活を送り、親子ほども歳の違うおはる(梶三和子)を妻にしていた。剣の道一筋の息子・大治郎と、人生を達観した父・小兵衛。同じ剣客でありながらも異なる人生を歩む父子の前に立ちはだかる事件の数々を、2人はどう解決するのか?
藤田まこと主演で人気を博した『剣客商売』だが、本作が『剣客』初のテレビシリーズ化に当たる。藤田版と異なり、息子の大治郎が主役として描かれている。また池波正太郎の原作にある魅力に加え、ホームドラマや青春もののテイストが取り入れられているのも特徴。加藤剛は当時生まれた息子に大治郎と名づけるほどの入れ込みようで、後に舞台などでも大治郎役を演じている。(1973年・全22話)