第48話 忌まわしき過去

 投獄された江嘉沅を救うため、罪をかぶろうと徐恨が出頭。寧王は嘉沅の釈放を命じたが、それは真犯人を油断させるためであった。事件が解決すれば都に戻らねばならない寧王と尹剣飛は、それぞれ李明娟と江学敏への思いに胸を焦がしていた。
 一方、方天羽は嘉沅の身を案じるあまり、本妻である李心寧の誕生日を忘れてしまう。心寧には、かつて天羽の子を宿した女を誤殺してしまった過去があった。その秘密を、家を追われた杭敬亭の妻に知られた心寧は、杭夫人をかくまうことにする。心寧を傷つけたと知った嘉沅は、徐恨を守るため、方家を出て役所に出頭すること決意した。