第26話 一夜の過ち

 釈放された杭景風を迎えに来ていたのは、杭家の使用人ただ1人だけだった。家族の姿がないことに落胆する景風だったが、密かに迎えに来てくれていた佩芸の姿に安堵し、自分の屋敷へは帰らず佩芸と共に街で道楽に興じることに。
  夜になっても戻らない景風を心配した母親と妹の杭景珍は、景風は江嘉沅の店にいるはずだから連れ戻してくれと徐恨に頼む。そして徐恨が嘉沅の店を訪ねると、そこには方天羽の姿が。
  その頃、景風は佩芸と2人で雨宿りをしていた。冷えた手を握ってくれた景風に佩芸は自分の思いを告げ、景風とともに一夜を過ごすことに…。