第5話 繍女の資質

 繍女選抜に参加することになった江嘉沅は、杭敬亭の提案もあり、杭家で刺繍を習うことになる。だが、娘の杭景珍を繍女に合格させたい敬亭は何ひとつ教えようとせず、嘉沅を好きに遊ばせるだけだった。
 敬亭の悪意を見抜いた徐恨は、嘉沅に何とか刺繍のイロハを教えようとするかたわら、許婚の杭景風に嘉沅が何も学べていない状況を伝える。父親の真意を知り、嘉沅への思いとの間で悩む景風は繍女選抜への同行を断り、徐恨に自分に代わって嘉沅を見守ってほしいと願いを託す。