第50話 愛と憎しみの果てに

 娘の杭景珍の身代わりとなり罪をかぶった杭夫人は、家族と最後に会うこともなく斬首される。母の残した手紙を読み、母の自分への愛情に気づいた景珍は、自分の犯した罪の重さに耐えきれず気がふれてしまう。そして兄の杭景風は、残りの半生を妹の景珍を守り、杭家を再興するために生きようと決心するのだった。
 一方、無実の罪が晴れ釈放された徐恨と江嘉沅は、互いを思いながらも徐恨は苗玉鳳の元へ、嘉沅は方天羽の元へと戻るのであった。だが、徐恨と嘉沅の変わらぬ愛を確信した天羽は、嘉沅に離縁を告げる。また、同じく玉鳳も身を引く覚悟を決め、徐恨に嘉沅との復縁を勧めるのだった。