番組情報
情報・ドキュメンタリー

『人生宝談~人間国宝と語る2020~』


次回の放送予定

2020年1月4日(土) 17:00~18:55


 「人間国宝」(重要無形文化財保持者)。それは、古くから受け継がれてきた音楽・演劇・工芸などの「技」を極め、今に伝える人々だ。その至極の芸や技はまさに宝である。
 しかし、彼らの「技」を見ることはあっても、その「人柄」や「人生」などを知る機会は少ない。番組では、人間国宝の至極の芸や技の数々を堪能するとともに、彼らの本音や葛藤、後継者への思いに迫り、知られざる逸話や人間国宝の「人」という魅力について掘り下げる。

◆竹本葵太夫(59歳)「歌舞伎義太夫」/聞き手:熊谷真実
 歌舞伎義太夫は、舞台上手で三味線の演奏に乗せて物語を情景や人物の心理、そして俳優のしぐさに合わせて語り舞台を盛り上げる。2019年7月に58歳という異例の若さで人間国宝に認定された葵太夫。一般家庭出身で、国立劇場が担い手養成のために取り組む伝統芸能伝承者養成研修の修了生として初めて人間国宝となった。研究熱心さと美声を買われて、大役を担ってきた葵太夫。現在は、同じ義太夫を目指す研究生の指導にも力を入れ、歌舞伎の魅力を広めるなど後継者の育成にも励んでいる。58歳で人間国宝に選ばれた“重み”、そして後継者に対する思いに迫る。

◆桂盛仁(75歳)「彫金家」/聞き手:林家たい平
 日本伝統の金属工芸の一つ、彫金。一枚の金属に文様を彫り込み、さらに立体的に造形する技術だ。
 美術大学に進学しデザイン会社に入社した桂。しかし、一年ほどで退職。彫金家であった父・盛行に再び弟子入りし、さまざまな技法を学んだ。その後、桂の作品は日本伝統工芸展でも高く評価され、宮内庁買い上げや文化庁長官賞を受賞。こうした功績が評価され2008年に人間国宝に認定された。桂の作品の特徴は造形の豊かな表現力だ。一枚の金属が彼の手にかかれば、リアルな動物や果物へ変貌するという。自身の技術を継承するために、後進の育成に努めることにも力を注いでいる。桂が若い世代に抱く期待、そして伝えたいこととは?

◆須田賢司(65歳)「木工藝家」/聞き手:光浦靖子
 祖父、父と約110年続く指物師の系譜に生まれた須田は、3代目にして2014年に木工藝の人間国宝に認定された。幼い頃、父の仕事場が遊び場だった須田は、ごく自然にこの道を選び、工芸高校で基礎を学んだ後、父に師事した。決して豊かではない暮らしの中でも、花を生け茶道を楽しむ父の姿から、文化とは日々の暮らしであると学んだ。転機を迎えたのは25歳、師である父の他界だった。しかし、須田はそれまで受け継いだ高度な手技を生かし、独自の世界観を作り上げていく。そこには伝統に止まることなく、自由で斬新な発想を求めていった、須田のひたむきな努力があった。職人としての技術を持ちながら、「木工藝作家」としてモダンな美を追求したいという須田の人生の秘訣と、作品の魅力に迫る。

出演者・スタッフ
<人間国宝>
竹本葵太夫(歌舞伎義太夫)
桂盛仁(彫金家)
須田賢司(木工藝家)

<聞き手>
熊谷真実
林家たい平
光浦靖子