
- 音楽
2023年7月1日(土) 25:00~27:00
『ハイドパーク・ミュージック・フェス2023』
2023年7月1日(土) 25:00~27:00
○70年代初頭、黎明期にあった「日本のロック」。そんな時代に、東京都心から離れた埼玉県狭山の米軍キャンプの住宅跡地(通称ハイドパーク)において、とてもささやかだが大切な、いまの時代に続く重要な「産ぶ声」があがりはじめていた…。細野晴臣、小坂忠、洪栄龍、吉田美奈子などを筆頭に数多くの日本のロックを作ってゆくことになるミュージシャンたち。ワークショップMU!!(眞鍋立彦、中山泰、奥村靫正)をはじめデザイナーやイラストレーターなどその後ポップ・アートの分野で活躍してゆく人たち。彼らがこの米軍の払下げハウスに住み始め、ここで様々な音楽やコミュニティを作り始めたのだ。アメリカやイギリスの音楽に憧れて日本でロックを始めたミュージシャンたちは、それまでの「背伸びした気持ち」を、この街で自分たちらしい表現として熟成させる手がかりを得た。
○この史実をきっかけに、2005年にこの狭山ハイドパーク(現在は稲荷山公園)にて、第一回ハイドパーク・ミュージック・フェスが開催された。キャパシティ4000人のワンステージという小規模なフェスであったが、その70年代からの日本のロックを俯瞰するようなラインナップの豪華さでも、当日の天候の奇跡でも、開催と同時に即「伝説」となっていった…。
○この伝説の「ハイドパーク・ミュージック・フェス」が17年の時を超えて、同じく狭山の会場で、
今年復活する。今回も60年代からの現在まで、日本のロックを深く俯瞰するような豪華な顔ぶれが
揃う。主催者の麻田浩さんは「日本語ロック源流の音楽遺産を次世代に引き継いでいく場所として、このフェスを再開し続けていきたい」と考えている。
○この番組では、今回の「ハイドパーク・ミュージック・フェス」の演奏を中心としながら、ミュージシャンや主催者たちのこのフェスに対する思いや言葉も伝える。今回の参加ミュージシャンたちは世代を越えて、さまざまな顔ぶれが揃った。70年代のこのハイドパークを知るベテランから、脈々と受け継がれて来た音楽に影響を受けて育った若いミュージシャンまで、本当に多彩なメンバーが集まった。60年代にあのフォーク・クルセダーズの一員であったきたやまおさむから、21世紀生まれの関口スグヤまで、まさに時代も世紀も超えた面々が、このハイドパークという場所ならではの音楽を響かせる。
○また今回は、加藤和彦、小坂忠という、ハイドパークにとっても、日本のロックにとっても非常に重要なミュージシャンの追悼トリビュート企画も予定されており、いまだ世界中から注目を集め続ける「日本のシティポップ」の源流を、新たにここに見ることもまた可能だ。
- <出演者>
- 4月29日(土・祝)
- EGO-WRAPPIN’/在日ファンク/笹倉慎介/サニーデイ・サービス/田島貴男(オリジナル・ラブ)/トクマルシューゴ/パスカルズ/ムーンライダーズ/
- 加藤和彦トリビュートバンド:
- きたやまおさむ/松山猛/坂崎幸之助/白井貴子/Petty Booka/CHIHANA/佐野史郎/高野寛(G)/澤部渡(G)(fromスカート)/佐藤優介(Key)(fromカメラ=万年筆ほか)/河合徹三(B)/上原ユカリ裕 (Dr)/平松稜大(fromたけとんぼ)
- 4月30日(日)
- イーノマヤコ/いーはとーゔ/踊ってばかりの国 /佐野史郎バンド(佐野史郎、森信行、湯川トーベン)/SION with Kazuhiko Fujii/関口スグヤ(ex.KEEPON)/民謡クルセイダーズ/
- ハイドパーク・キャバレー・バンド:
- 梅津和時(Sax)/仙波清彦(Dr)/久米大作(Key)/白井良明(G)/早川岳晴(B)/高橋香織(Vl)/渡辺隆雄(Tp)/ 多田葉子(Sax)/ 濱田遼太朗(Per)/ Mutsumi(MC,Dance)/ Snatch(Dance)/金子マリ(Vo) / 上田ズクナシ衣美(Vo)/ 冨田麗香(Vo) /タイロン橋本(Vo)
- -ありがとう、忠- 小坂忠トリビュートバンド:
- Dr.kyOn(Key)/佐藤タイジ(G)/湯川トーベン(B)/小関純匡(Dr)/MONKY(Sax)/YASSY(Tb)/柳田ヒロ/ Vocal:うじきつよし/佐藤タイジ/佐藤奈々子/佐野史郎/鈴木慶一/ダイアモンド☆ユカイ/CHAKA
- <スタッフ>
- 企画:黒木彰一(フジテレビ第二制作部)
- 撮影:井出情児
- 構成:太田旬(チェリーズ)、松永良平(リズム&ペンシル)
- 制作:金田善裕(ゼイドンノウ)、葛城充信(フジテレビ)
- 演出:太田旬、新原宏(ネクステップ)
- プロデュース:住田浩志(ゼイドンノウ)
- 編成:河本晃典(BSフジ)
- 制作協力:有限会社ゼイドンノウ
- 制作著作:BSフジ