＜サスペンス劇場＞『昼下がり社宅奥様捜査隊』

　海和商事1号社宅の住人、郁子（榊原郁恵）と友人の宏美（伊藤かずえ）、それに１号社宅へ引っ越してきたばかりの星田（神田正輝）の3人は、途中で合流した美和子(渡辺典子)と共に社宅祭の招待状を届けに岡野人事部長（佐藤二郎）宅へ出かけて夫人（斉木享子）が殺されているのを見つける。
　星田はかつて海和の社員だったが、不当人事で退社し、同じ社員で降格異動になった妻と１号社宅へ移ってきた、家事と趣味のガ－デニングに没頭している心優しい男。ハーブには詳しい。警察は人事部長とトラブった星田に疑いを抱いている。
　それに反発した郁子は、夫人とごたごたしていた岡野人事部長こそ怪しいとにらんで話を聞こうと星田と一緒に会いに行くが、岡野はホテルから落とされて死亡し、次に疑いをかけていた社宅管理係長の前園（大竹一樹）も、郁子が美和子の自宅でハーブカレーを作っている時間に殺される。
　その美和子の家で郁子は、置物の装飾を傷つけるが、２度目に訪れた際に傷はなく、次に訪れた時にはやはり傷があった。星田もまた、美和子のベランダのハーブ園で以前に見かけたパセリに似たハーブがなくなっていることに気づく。
　そのうち、宏美が、美和子の夫・英郎（塩屋俊）もまた、国際部長から降格され、子会社へ出向させられたことを聞き込む。英郎にも人事部長殺害の動機があったことを知った郁子は宏美、星田と共に美和子宅へ向った。