(C)時代劇専門チャンネル/スカパー!/松竹 藤沢周平(R)

2023年1月3日(火) 20:00~22:25

『橋ものがたり「吹く風は秋」「小ぬか雨」』

次回の放送予定

2023年1月3日(火) 20:00~22:25

プレゼント実施中!

■『吹く風は秋』
自らの人生に区切りをつけるため、江戸へと戻ってきた老博徒。
そこで出会ったのは、ぼんやりと夕陽を眺めるひとりの女郎。
その女郎に老博徒はなぜか心を惹かれ…。

博徒・弥平を演じるのは、橋爪功。老境を迎えつつあるひとりの男の諦念と矜持をベテランならではの存在感で魅せる。監督は「HERO」などの大ヒット作を生み出し続ける鈴木雅之が務め、時代劇に新たな息吹を吹き込む。

<あらすじ>
壷振り師の弥平は、親分を裏切ったほとぼりを冷まそうとしばらく江戸を離れていた。しかし老境に差しかかり、住み慣れた土地への郷愁にかられ、決死の覚悟で再び江戸へと橋を渡った。
 江戸に舞い戻ったその日、弥平はとある女郎屋の前で、夕焼けを眺めるおさよという女と出会う。おさよは小間物屋を開いた夫の借金の形として自ら身を売った女だった。亡くした女房とどこか重なるおさよが気になった弥平は、後日、おさよの夫と子供が暮らすという長屋を訪ねる。だが、そこで見たのは、働きもせず博打に明け暮れる不実な夫の姿だった。

原作「吹く風は秋」 新潮文庫/実業之日本社『橋ものがたり』所収


■『小ぬか雨』
意思もなく決まって行く縁談。
ただ過ぎていくだけの日常。
自らの人生に希望を抱くこともなかった女性に、突然の出会いが訪れる…。

監督は「眠狂四郎」や「座頭市」などを手掛け、今もなお“情念”を描き続ける名匠・井上昭。
キャストには本格的時代劇初主演となる北乃きいに、永山絢斗という、人気・実力を兼ね備えたフレッシュな二人。閉ざされた空間の中で、短くも美しく燃える男女の恋物語が幕を開ける。

<あらすじ>
両親を早くに亡くしたおすみは、娘らしい華やかな思い出もないままに育った。今は、伯父に任された履物屋で一人住まいをしている。自らの意思とは関係なく、がさつな職人・勝蔵との縁談も決まり、将来に希望を抱くこともない生活を送っていた。
ある夜、おすみの家に突然若い男が逃げ込んでくる。「喧嘩をして追われているのでかくまってほしい」と言う小綺麗な身なりをしたその男は、 おすみを“お嬢さん”と呼んだ。その響きに、おすみは心の揺らぎを覚える。危険はないように思え、かくまうことにしたおすみだが、やがて男の名は新七と言い、人を殺めて追われていることを知る。

原作「小ぬか雨」 新潮文庫/実業之日本社『橋ものがたり』所収


※初回放送:2019年3月

出演者・スタッフ

<出演者>
『吹く風は秋』
橋爪功 臼田あさ美 杉本哲太 ほか
『小ぬか雨』
北乃きい 永山絢斗 仁科貴 本田博太郎 ほか

番組概要

 原作『橋ものがたり』は10篇からなる短篇集。その中から「小さな橋で」「吹く風は秋」「小ぬか雨」の3篇を映像化。「小さな橋で」は家族、「吹く風は秋」は老年、「小ぬか雨」は若者と、各作品は物語の中心となる世代がそれぞれ異なり、色合いの違った3つの物語を通して、人生における様々な出会いと別れのドラマを描く。
 キャストは、「小さな橋で」松雪泰子と江口洋介、さらに田中奏生、藤野涼子という若き才能を抜擢。「吹く風は秋」は橋爪功と臼田あさ美。そして「小ぬか雨」北乃きい・永山絢斗と、ベテランから若手まで実力派の豪華キャストが集結。
 演出は、日本を代表する3人のベテラン監督が手がける。国民的ドラマ「北の国から」シリーズをはじめ、ドラマ性豊かな演出で感動を生み出し続ける杉田成道。「HERO」など数々の大ヒットドラマを送り出しているヒットメーカー・鈴木雅之。市川雷蔵・勝新太郎など伝説的大スターを演出し、現在も俳優たちからのラブコールが止まらない名匠・井上昭。3人の名監督が三者三様の思いのもと、藤沢周平の世界を映像化する。

SHARE