『最後の１マイル～ハンセン病　果てなき旅路で～』

人類の歴史上もっとも古くから知られ、恐れられてきた病気の一つであるハンセン病は、らい菌が主に皮膚と神経を侵す慢性の感染症ですが、治療法が確立された現代では完治する病気です。

日本財団の会長であり、WHO(世界保健機関)ハンセン病制圧大使としても活動する笹川陽平は、この病との闘いを約50年、続けてきました。81歳になった現在でも、ハンセン病をなくすことと、長い間差別で苦しんできた患者や回復者たちの尊厳を取り戻すため、活動を続けています。
このドキュメンタリー映像は、アフリカ奥地にある人口数十人の村落から、バチカン市国でのローマ教皇庁と共催した国際シンポジウムに至るまで、現場主義を貫く笹川陽平の20カ国、50カ所、1,600時間を超える足跡を記録したものです。

私たち人類は、ハンセン病に対するスティグマ（負のレッテル）をなくすことができるのでしょうか？

新型コロナウイルスの感染拡大で、患者や医療従事者に対する差別が広がる今にも通じる教訓がここにあります。