『反骨のプロレス魂〜人生最高のムーンサルト』

　1990年代日本マット界に一大旋風を巻き起こした闘魂三銃士。そのなかに58歳になったいまも現役を貫く天才レスラーがいる。それは、武藤敬司。いまリングで、武藤を象徴する大技ムーンサルトプレスを見ることはできない。なぜなら両膝にはボルトが埋め込まれ、歩くのもままならない満身創痍の状況で、リングに上がるのも難しい危機的状況だからだ。さらに、自身が作り上げてきた「グレート・ムタ」とレスラー「武藤敬司」とのギャップに悩み、ある時期に突然、武藤はリングに上がるのをやめ自身を見つめ直す休場の期間に入る。その困難と葛藤、真実の裏側にあった秘話、そしてプロレスやファンへの想い…　天才レスラー武藤敬司の反骨心と知られざる真実に迫る。