2 アンデス、アマゾン、カリブ海 南米大陸5000キロ

 探検家、関野吉晴が挑んだ南米最南端からアフリカまでの5万キロ・9年間の探検「グレートジャーニー」放送2回目は、アンデス、アマゾン、ギアナ高地など、1995年4月から12月の南米大陸横断達成までの旅。
 1995年4月28日、探検家・医師 関野吉晴はペルー、チチカカ湖畔の町プーノから今回の旅を出発させた。


<アンデス>
 アンデス山中で「星と雪の巡礼祭」を体験。コイユーリティ礼拝堂を中心とする祭りで、インディオとキリスト教の文化が融合した独特の祭りだ。
 関野は馬でアンデスのケロ村に向かう。インカの伝統を今に残すケロ村のチュワチュワ集落の人々の生活を紹介。標高差3000mを賢く生活に利用する人々。標高4200mでアルパカ、リャマなどの家畜の放牧をし、標高の低いところでじゃがいも、さらに低いところでとうもろこしを栽培する。


<アマゾン>
 ペルー・アマゾン源流の一つからカヌーで漕ぎ出す。途中でバルサの木を伐採していかだを作り進むが、いかだもあきらめ、徒歩で進む。
 23年前に出会い、それからもたびたび訪れ、探検家・関野の原点にもなったマチゲンガ族の家族に再会する。マチゲンガ族は、アマゾンのジャングルに生きる狩猟・採集の民族。その村で関野は5年ぶりに生活を始め、狩ったブラジルバクをいぶして食べたり、川に堰を作り、コーギの毒を使った漁をしたり、まさに狩猟民族の暮らしをする。女性が独特の方法で作るユカイモの酒や強烈な嗅ぎ煙草を体験する。
 関野は別れの日に村人たちを診察する。医師でもある関野は、数10年前にアマゾンの人々を見て医者になろうと思ったのだ。
 美しく、また貴重で珍しい動物たちとの出会い。ベニコンゴウインコや、絶滅寸前のオオカワウソの群れに出会う。
 1995年8月19日、ペルーのクスコに戻り、自転車で北上を開始。ペルーからエクアドルに入り、9月23日に赤道に到着。9月27日、エクアドルからコロンビアに入国。コロンビアの『マカレナ熱帯雨林研究センター』に、新世界猿研究の権威・伊沢紘生氏を訪問。


<ギアナ高地>
 いよいよ秘境・ギアナ高地に挑む。落差最大のエンゼルフォールの壮大な光景。関野らはテーブルマウンテンのひとつ、クケナン山登山に挑戦する。オーヴァーハングの岩をよじ登り、頂上台地にたどり着いた時に広がる絶景。
 頂上台地には、進化から取り残された貴重な生き物たちが棲息していた。原始のカエル、オリオフリネラ。
 クケナンの東側の縁から西側の縁まで横断。しかしここで関野たち一行は大きな試練を迎えることになる…。


<オリノコ川流域の裸族ヤノマミ族の村>
 オリノコ川源流地帯に分け入り、原住民族・ヤノマミ族が暮らす巨大な円形住居にたどり着く。そのまま一つの集落になっている巨大な住居、共同大家屋シャボノ。22家族107人が暮らしていた。関野は村人を診療する手伝いをする。子供たちはさまざまな病気に罹り、4割しか生き残れないという。
 ヤノマミ族の遊びや狩りなど生活の様子を紹介する非常に貴重な映像は必見。「こういう人たちの生活を見るために『グレートジャーニー』を始めた」と語る関野。