2024年3月10日(日) 08:28~09:00

『ガリレオX』

次回の放送予定

2024年3月10日(日) 08:28~09:00
第310回「縄文土器はタイムカプセル!? 土器粘土中に圧痕で見つかるタネやムシの謎」

2024年3月17日(日) 08:28~09:00(再)
毎週(日) 08:28~09:00(再)※隔週新作

 縄文時代はおよそ16,500年前に始まったとされるが、後期旧石器時代と大きく異なるのは、「土器の製作が始まった」という点だ。いわゆる縄文土器だが、実はこの土器には科学的にまだ未探索の領域があった。
 それは、縄文時代の栽培植物や、貯穀害虫、家屋害虫が、「土器の粘土中に埋もれて、形として残った圧痕」だ。土器圧痕の発見は、私たちの歴史観の変革にも繋がる大きなもので、タネの圧痕は、イネやダイズの伝来時期や、栽培開始期を更新する情報をもたらし、ムシの圧痕はコクゾウムシやゴキブリの分布や棲息環境に新情報をもたらしている。さらにタネやムシが偶然ではなく意図的に混入されたとみられる多量の圧痕も見つかっており、謎が深まる。
 土器圧痕の考古学資料としての特徴とその探索方法、そして圧痕から新たにわかった縄文時代の人々の生活の実像に迫る。

出演者・スタッフ

【主な取材先】
小畑 弘己さん(熊本大学大学院)
佐々木 由香さん(金沢大学 古代文明・文化資源学研究所/明治大学黒曜石研究センター)
櫛原 功一さん(帝京大学文化財研究所)

番組概要

 「ガリレオX」は、科学や科学技術に関わる新しい動向や注目の研究を、「深く・わかりやすく・面白く」伝える、30分の科学ドキュメンタリー。
 タイトルの“X”は、番組が挑むテーマの広がりを表す“変数X”。宇宙、 地球、都市、生命科学、脳科学、 メディア、 ロボット、エンジニアリングなど幅広い領域から、暮らしや社会に変革をもたらすかもしれないX、常識や固定観念を覆すX、日本が世界に誇るXを毎回取り上げ、サイエンスの最前線とテクノロジーの未来に鋭く迫る!

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