2024年6月2日(日) 27:00~27:55

『第32回FNSドキュメンタリー大賞』

次回の放送予定

2024年6月2日(日) 27:00~27:55
温もりをつなぐ 雪国の和紙

毎週(日) 27:00〜27:55

小正月行事横手のかまくらで知られる豪雪地帯秋田県横手市。南部に位置する十文字町には、200年の歴史がある手作りの和紙が伝承されている。その名は「十文字和紙」。江戸時代、農閑期の副業として始まり、灯籠(とうろう)紙や障子紙などを県内各地へ流通。最盛期の明治時代には、50軒もの家々で紙を漉いていた。伝え手は、たった一人になってしまった。佐々木清男(79)。昭和19年生まれ。地元中学の卒業証書に使われる和紙を作りながら、祖父の代から続く和紙づくりの技術を継承している。ここ数年、体力の低下や足腰の衰えを感じ後継者を探している。和紙づくりの工程は数十にも及ぶ。原料はすべて天然のもの機械に一切頼らない。十文字和紙の温かみは、見る人を惹きつける。佐々木さんを支える、仲間たちの存在がある。十文字和紙に魅了された老若男女15人ほどの集まり「十文字和紙愛好会」だ。毎年、和紙づくりが始まる秋になると毎週末のように佐々木さんのもとに集まり、すべての工程に佐々木さんとともに取り組む。佐々木さんが考える「後継」とは。一方で後継者として認められたい愛好会メンバーの思い。灯が消えそうな伝統工芸をめぐり、様々な人間模様が交錯していた。


<制作>秋田テレビ(2023年初回放送)

出演者・スタッフ

<出演者>
語り:真田かずみ(フリーアナウンサー)
<スタッフ>
プロデューサー:貝田伸洋(秋田テレビ)
ディレクター:田口慧一(秋田テレビ)
制作著作:秋田テレビ

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