
- ドキュメンタリー
2022年8月7日(日) 27:00~27:55
『第30回FNSドキュメンタリー大賞』
2022年8月7日(日) 27:00~27:55
子どもたちの緊急事態宣言~コロナ禍1年 わたしたちの声
新型コロナウイルスの感染が急拡大するなか子どもたちの暮らしはどうなっているのか。北海道では感染不安で学校に行くことができない自主休校の子どもたちが急増していることが分かった。その実態を取材と教師へのアンケートで明らかにする。子どもたちはオンライン授業を求めているが対応は追いついていない。そしてコロナ禍による家庭への影響も深刻だ。女性が多く働く飲食やサービス業が打撃を受けたことで女性不況と呼ばれる状況が生まれている。さらに一斉休校で仕事を休まざるを得なかった状況も重なり、母親たちの苦境が続いている。教師へのアンケートでは保護者たちが余裕を失っている状況が見えてきた。懸念されているのが学力格差の広がりだ。教師の4割がコロナ禍で格差が広がったと回答した。取材に応じた小学校教師は休校で生活リズムが乱れた児童を迎えに行くなどしていた。さらに学びから取り残されないようにする取り組みを続けている。こうした苦境をなんとかしたいと、北海道内の母親が立ち上がった。コロナ禍での子育ての悩みを共有するSNSデモは大きな広がりを見せ、保護者への助成制度の拡充へとつながっていく。番組ではさまよう少女たちの思いも伝える。居場所がない子たちはステイホームができず、出会った男性との間で予期せぬ妊娠をするケースもある。どうしたら支援につなげることができるのか。女性の居場所を作りたいと動き出した人たちも取材した。
<制作>北海道文化放送(2021年初回放送)
- ナレーション・石井しおり
- プロデューサー:涌井寛之
- ディレクター:田中うた乃
- 撮影:近藤広伸
- 編集:佐々木塁