『The Classic Car～クラシックカーってカッコイイ！～』

今回の主役は1960年製【JAGUAR XK150（イギリス製）】
戦後間もなく発表したXK120、その改良型の140と、リアルスポーツカー路線を辿っていたJAGUARが使いやすさと快適性を加えた理想的なグランドツーリングカーとして送り出した全く新しいモデルがXK150である。
エンジンは直列6気筒、3.8リットル、ツインSUキャブの220馬力で最高時速は130マイル（約209キロ）。
XKとは戦前から開発していた試作エンジンのコードネームからきている。
ハンドルが左ハンドル仕様だが、当時の生産数の約69％がアメリカ向けだったためアメリカ仕様として作られたものと想像できる。
XK150のメカニズムで特に注目すべきは量産車として世界で初めて採用したダンロップ製4輪ディスクブレーキ。
そしてこの車には4速ギアをさらに高速化するオーバードライブ装置が装着されていて、高速道路の巡航をより低回転で可能にしている。
他にも様々なJAGUAR独自の当時の最新技術が施されておりこの車のクオリティを支えている。

デジタル満載でコンピューターが制御している移動のための便利な道具である現代の車とは違う、半世紀以上前に職人たちの手仕事で作り上げられた車たち。
歴代のオーナーたちから愛され、次の世代へと受け継がれている【文化遺産】というべきクラシックな名車の魅力を、美しい走行シーンはもちろんブレーキ・クラッチ・エンジンルームなど丁寧に撮影したパーツもたっぷりと鑑賞して頂く。
名車のオーナーや整備に携わるメカニックのインタビューを交えて紹介する「車が主役」の番組である。