『The Classic Car～クラシックカーってカッコイイ！～』

今回の主役は1949年製【HEALEY SILVERSTONE D-Type（イギリス製）】
HEALEY社は1946年、エンジニアで名ドライバーでもあったドナルド・ヒーレーが設立した。
HEALEYのスポーツ/レーシングモデルSILVERSTONEはレースで築いた成功をさらに極めるために開発された車だ。
車の骨格は軽量ラダーフレームでそれに空力的なアルミボディを組み合わせ、チューンされたライレー製2.4リッターOHVエンジンは100馬力。
4速フルシンクロギアボックスによって最高時速160キロほどに達する。
HEALEYが創り出すスポーツカーは各地のレースで好成績を重ね、シルバーストーン・サーキットで圧勝し表彰台を独占したことからHEALEY SILVERSTONEと命名された。
生産台数は前期のDタイプ、後期のEタイプを合わせても105台のみ。
今回の車両は前期型のDタイプで1980年代に徹底的なレストアが施され、通常のシルバーストーンとは異なるフロントのエンジンフードが大きく開くカウル式に改められている。

デジタル満載でコンピューターが制御している移動のための便利な道具である現代の車とは違う、半世紀以上前に職人たちの手仕事で作り上げられた車たち。
歴代のオーナーたちから愛され、次の世代へと受け継がれている【文化遺産】というべきクラシックな名車の魅力を、美しい走行シーンはもちろんブレーキ・クラッチ・エンジンルームなど丁寧に撮影したパーツもたっぷりと鑑賞して頂く。
名車のオーナーや整備に携わるメカニックのインタビューを交えて紹介する「車が主役」の番組である。