『The Classic Car～クラシックカーってカッコイイ！～』

今回の主役は1959年製【BMW 503（ドイツ製）】
BMWは1917年、航空機エンジンを中心としたエンジンメーカーとしてドイツ・ミュンヘンで誕生、後に自動車製造を開始した。
最初のモデル3/15を皮切りにBMWならではのフロントデザイン「キドニーグリル」を採用した303などを次々に展開、1936年に発表した名車328ロードスターはヨーロッパ中の大レースで活躍、BMWの高性能をアピールした。
第2次大戦後の1954年にはヨーロッパでも例のないＶ型8気筒エンジンの502を発表、それが503に受け継がれている。
このBMW503は堅牢（けんろう）なラダーフレームにカロッツェリア・バウアー製のアルミボディーを搭載、また、油圧式パワーウィンドーや自動開閉式ソフトトップなど当時最先端の装備を備えデザイン面でも数々の賞を受賞した。
503の総生産は1956～60年に412台のみ、さらにこの503（カブリオレ）はフロアシフト、フロントディスクブレーキが装備されたシリーズ2に属するもので58台だけの生産という貴重な一台である。

デジタル満載でコンピューターが制御している移動のための便利な道具である現代の車とは違う、半世紀以上前に職人たちの手仕事で作り上げられた車たち。
歴代のオーナーたちから愛され、次の世代へと受け継がれている【文化遺産】というべきクラシックな名車の魅力を、美しい走行シーンはもちろんブレーキ・クラッチ・エンジンルームなど丁寧に撮影したパーツもたっぷりと鑑賞して頂く。
名車のオーナーや整備に携わるメカニックのインタビューを交えて紹介する「車が主役」の番組である。