『The Classic Car～クラシックカーってカッコイイ！～』

今回の主役は1959年製【FIAT ABARTH 750 RECORD MONZA ZAGATO（イタリア製）】
ABARTHはオーストリア生まれのイタリア人、カルロ・アバルトが1949年に創業した。
創業者アバルトは1950年代のFIAT600がベースの一連のスポーツカーによって各地のレースで活躍し、その名をとどろかせた。
この車もFIAT600がベースのスポーツカーモデルの進化形で、エンジンはリア、カロッツェリア・ザガートの手によるスマートなボディーとツインカムエンジンのバリエーションによる高性能が特徴である。
1957年、ABARTHの車がモンツァ・サーキットで72時間連続走行し、15の新記録を樹立したことから「モンツァの記録」＝「RECORD MONZA」と命名された。
70年代にFIATの傘下に入り活動は縮小しても、ABARTHのエンブレムは市販スポーツ車両で生き続ける。
軽量、高回転、高効率を武器に小さな車で大きな相手に勝つというABARTHのキャラクターは現代も愛されている。

デジタル満載でコンピューターが制御している移動のための便利な道具である現代の車とは違う、半世紀以上前に職人たちの手仕事で作り上げられた車たち。
歴代のオーナーたちから愛され、次の世代へと受け継がれている【文化遺産】というべきクラシックな名車の魅力を、美しい走行シーンはもちろんブレーキ・クラッチ・エンジンルームなど丁寧に撮影したパーツもたっぷりと鑑賞して頂く。
名車のオーナーや整備に携わるメカニックのインタビューを交えて紹介する「車が主役」の番組である。