『The Classic Car～クラシックカーってカッコイイ！～』

今回の主役は1955年製【PORSCHE 356 SPEEDSTER】
ポルシェ356 スピードスターは初期のポルシェを代表する名車で、速さと機能性に特化したスパルタンなオープンスポーツカーとしてのキャラクターとその美しいデザインで今もなお高い人気を誇る。
20世紀初頭からのポルシェ博士によるエンジニアリングの歴史を受け継ぐ形で、ポルシェ社は1947年に創業。
ポルシェという名を最初につけたスポーツカーは「ロードスター」で、少数の生産だった。
ある時、マックス・ホフマンという敏腕ディーラーがポルシェに量産を依頼したことから、1954年9月に量産モデルとしての「スピードスター」の生産が開始されることになった。
この車は1955年製のプリA型と呼ばれる初期仕様のスピードスターで、920台ほどしか生産されていない。
2018年に現在のオーナーのもとに来た後のフルレストアで工場の記録通りの色に復元され、2021年にポルシェ356６クラブのコンクールでベスト・オブ・ショーを受賞した。

デジタル満載でコンピューターが制御している移動のための便利な道具である現代の車とは違う、半世紀以上前に職人たちの手仕事で作り上げられた車たち。
歴代のオーナーたちから愛され、次の世代へと受け継がれている【文化遺産】というべきクラシックな名車の魅力を、美しい走行シーンはもちろんブレーキ・クラッチ・エンジンルームなど丁寧に撮影したパーツもたっぷりと鑑賞して頂く。
名車のオーナーや整備に携わるメカニックのインタビューを交えて紹介する「車が主役」の番組である。