『The Classic Car～クラシックカーってカッコイイ！～』

今回の主役は1969年製【TOYOTA SPORTS 800 】
自動車ファンによる通称は「ヨタハチ」。
トヨタ自動車が生産していた大衆車パブリカのエンジンとシャシーを使うことを前提に小型スポーツカーの開発が始まったのが1962年、販売開始は1965年、生産は69年まで続けられた。
エンジンは空冷水平対向2気筒、排気量790cc、最高出力は45馬力、最高速度は155キロ。
65年当時、2シーターの国産スポーツカーとして先行していたホンダS600を大いに意識して登場したヨタハチでしたが、お互いライバルとして、市場でもレースでも激しいデッドヒートを繰り広げたようだ。
日本で自動車レースが盛んになりだした頃、国内各地のレースやラリーでヨタハチは数々の逸話を残し、優秀な成績を収め、その技術力は高く評価された。
65年から69年までの販売台数はわずか3131台だが、この車の成功は本格的なスポーツカーを作るための力となり、後のトヨタ2000GTに大きな影響を与えたといえるだろう。

デジタル満載でコンピューターが制御している移動のための便利な道具である現代の車とは違う、半世紀以上前に職人たちの手仕事で作り上げられた車たち。
歴代のオーナーたちから愛され、次の世代へと受け継がれている【文化遺産】というべきクラシックな名車の魅力を、美しい走行シーンはもちろんブレーキ・クラッチ・エンジンルームなど丁寧に撮影したパーツもたっぷりと鑑賞して頂く。
名車のオーナーや整備に携わるメカニックのインタビューを交えて紹介する「車が主役」の番組である。