『The Classic Car～クラシックカーってカッコイイ！～』

今回の主役は1955年製【TRIUMPH TR2】
TRシリーズはトライアンフを代表するスポーツカーのシリーズで、2人乗りのスマートなボディ、フロントにはコイルスプリングリアに固定車軸の足回りを持ち、頑丈なラダーシャーシに載せられている。
エンジンはスタンダード社製の2リッター4気筒にツインのSUキャブレターを装着した90馬力は当時の小型スポーツカーとしては抜群の性能を誇った。
トライアンフは今もオートバイの製造メーカーとして存在するが、ドイツ出身のジークフリード・ベットマンが1897年にイギリスで設立した会社である。
第一次世界大戦の需要でイギリス最大のオートバイメーカーへと成長し、1920年代からは自動車の製造も開始。
TR2は1953年8月から1955年11月の間に合計8636台が製造され、その三分の一がイギリス国内で販売されている。
この車は1955年に生産されたうちの一台で、右ハンドルということからイギリス本国仕様として販売されたものと言える。

デジタル満載でコンピューターが制御している移動のための便利な道具である現代の車とは違う、半世紀以上前に職人たちの手仕事で作り上げられた車たち。
歴代のオーナーたちから愛され、次の世代へと受け継がれている【文化遺産】というべきクラシックな名車の魅力を、美しい走行シーンはもちろんブレーキ・クラッチ・エンジンルームなど丁寧に撮影したパーツもたっぷりと鑑賞して頂く。
名車のオーナーや整備に携わるメカニックのインタビューを交えて紹介する「車が主役」の番組である。