『The Classic Car～クラシックカーってカッコイイ！～』

今回の主役は1948年製【FIAT CISITALIA COLOMBO Barchetta】
Cisitaliaは戦後のイタリアに彗星（すいせい）のように現れた自動車メーカーで、
1946年製作の最初のレースカーはFIATの技術者でデザイナーでもあったダンテ・ジアコーサによる革命的な設計でレースで大活躍した。
1947年にはイタリアのカロッツェリア、ピニンファリーナによる美しい新世代のフェンダーとボディーが一体となったポンツーンデザインといわれる202型が発売されセンセーションを巻き起こし、
その202型はニューヨーク近代美術館に永久展示されている。
このチシタリア・コロンボ・バルケッタという名の車は正確にはこの1台だけ。
1940年代後半、シチリア島パレルモのある男爵がチシタリア202スパイダーでレースに出場し事故を起こして壊してしまった。
その1100CCツインキャブのエンジンとコンポーネンツを使いジルコ203型のフレーム上に作られたレースカーがこの車だ。

デジタル満載でコンピューターが制御している移動のための便利な道具である現代の車とは違う、半世紀以上前に職人たちの手仕事で作り上げられた車たち。
歴代のオーナーたちから愛され、次の世代へと受け継がれている【文化遺産】というべきクラシックな名車の魅力を、美しい走行シーンはもちろんブレーキ・クラッチ・エンジンルームなど丁寧に撮影したパーツもたっぷりと鑑賞して頂く。
名車のオーナーや整備に携わるメカニックのインタビューを交えて紹介する「車が主役」の番組である。