『The Classic Car～クラシックカーってカッコイイ！～』

今回の主役は1954年製【MARIANI COLOMBO LANCIA ARDEA 750S】
1954年にイタリアで誕生、日本の朱色を思わせる美しい赤のボディとコンパクトでかわいらしいデザイン、レース用に一台一台手作りされたもの。
エンジンは1100cc、ベースとなっているのはランチア・アルディアという、ランチアが1939年～53年に製造した小型のファミリーカーで、
その車を基にトスカーナ地方北部のカロッツェリアオーナーのマリアーニ兄弟がボディを作った。
マリアーニはジルベルト・コロンボという人物が創業したジルコ社に鋼管フレームの製作を依頼し、
そこに個性豊かなボディを載せたので、マリアーニ・コロンボ・ランチア・アルディア　750Sという車名になった。
2019年までオーナーは代わりながら何度もミッレミリアに出場。
マリアーニが作った車両は数少なく同じものもないため大変貴重なものとなっている。

デジタル満載でコンピューターが制御している移動のための便利な道具である現代の車とは違う、半世紀以上前に職人たちの手仕事で作り上げられた車たち。
歴代のオーナーたちから愛され、次の世代へと受け継がれている【文化遺産】というべきクラシックな名車の魅力を、美しい走行シーンはもちろんブレーキ・クラッチ・エンジンルームなど丁寧に撮影したパーツもたっぷりと鑑賞して頂く。
名車のオーナーや整備に携わるメカニックのインタビューを交えて紹介する「車が主役」の番組である。