『The Classic Car～クラシックカーってカッコイイ！～』

今回の主役は1952年製【LANCIA AURELIA B20 Granturismo Series1】
1906年イタリアのトリノで設立されたランチアは革新的なメカニズムとスタイリッシュなデザインの高級車やスポーツカーを生産した名門メーカー。
1950年に登場したアウレリアは量産車で世界初のV型6気筒エンジンを搭載している。
イタリアではムッソリーニ体制の時代から現在に至るまで元首の公用車はランチアの最上級の車が伝統となっているという話もある。
この車の名称「グランツーリズモ」とはGT、「長距離を快適に移動することができる高性能な乗用車」という意味で、
このランチア・アウレリア・B20こそが世界で初めてGTと名の付いた車だった。
このシリーズはアルミ製バンパーやクラシックなヘッドライト、
セミトレーリングアーム式リアサスペンションなど、繊細なディテールと高い運動性能が特徴だ。

デジタル満載でコンピューターが制御している移動のための便利な道具である現代の車とは違う、半世紀以上前に職人たちの手仕事で作り上げられた車たち。
歴代のオーナーたちから愛され、次の世代へと受け継がれている【文化遺産】というべきクラシックな名車の魅力を、美しい走行シーンはもちろんブレーキ・クラッチ・エンジンルームなど丁寧に撮影したパーツもたっぷりと鑑賞して頂く。
名車のオーナーや整備に携わるメカニックのインタビューを交えて紹介する「車が主役」の番組である。