初回放送日:2026年9月6日(日)
#072




今回の主役は【イタリア製・LANCIA AURELIA B20S GT(1954年)】
1951年登場のAURELIAは世界で初めて市販車にV6エンジンを搭載し自動車業界に衝撃を与えた。
そのクーペ版がこの車であり、ホイールベースを短縮した車体に2リッター化したV6を積み、流麗なファストバックを持つ洗練された姿が際立つ。LANCIAが名付けたグランツーリズモ(GT)は戦後の自動車における一つの概念として定着した。
高級車のほとんどが右ハンドルだった時代だが、レースコースによっては左ハンドルが有利なケースが多かったことなどもあって、左ハンドル仕様が作られるようになり、B20Sの「S」がイタリア語のSinistra(左)の「S」であることからも左ハンドルのインパクトの大きさがわかる。
1906年創業、1世紀以上にわたり革新的なメカニズムとスタイリッシュなデザインの高級車、スポーツカーを作り続けたイタリアの名門LANCIAの戦後の傑作であり、1954年から55年に1000台が製作されたシリーズ「4」の中でも珍しい255台の左ハンドル車の一台だ。




