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　今回の主役は1952年製【SIATA 300BC】
「SIATA」という名はイタリアの自動車チューニング会社を意味する「SOCIETA ITALIANA APPLICAZIONE TRASFORMAZIONI AUTOMOBILISTICHE」のイニシャルから来たもので、1926年にイタリア・トリノで創業し、FIAT車向けのチューニングパーツやレーシングカー製作で名を上げた。
戦後スポーツカーを中心とするメーカーとなり、自社設計モデルを発表していたシアタはこの300BCで大きな発展を遂げた。
ベルトーネ製の美しいバルケッタ形アルミボディーが人気を集め、イタリアのみならずアメリカにも多くのファンを生んだ。
SIATA300BCとして50台作られた中の12台目のこの車は、アメリカに渡ってイタリアに戻りその後日本へとやって来て現在もオリジナルの雰囲気が保たれたまま、固有の特徴としてのフラップ式給油口やゼニス製サイドドラフトキャブレターを装備している。