#012

　今回の主役は1951年製【GIAUR TARASCHI 750 SPORT】
日本ではあまり聞きなれない名前「ジャウル タラスキ」、作ったのはベラルド・タラスキというイタリア中部テラモ出身のレーシングドライバーだった。
1947年、戦争の余剰物資となったBMWのモーターサイクル用エンジンを使い2シーターのレーシングカー「ウラニア」を製作、次にエンジンと車体作りに定評のあったジャンニーニ兄弟のエンジンを搭載した鋼管フレームの新型車両を作った。それがこの「ジャウル」。ジャンニーニ兄弟の「ジャ」、ウラニアから「ウル」を取って「ジャウル」と名付けられた。
この車両はジャウルが13番目に作ったもので、やがて日本に輸入され貴重なジャンニーニ製のオリジナルSOHCのG1エンジンの再生が実現し、スポーツカーとして数々のイベントに参加し続けている。