徳島から太平洋に沿って南下し、海部(かいふ)にいたる全長79.3kmの牟岐線(むぎせん)。海部からさらに南下し高知県の甲浦に至る全長わずか8.5kmの阿佐海岸鉄道と合わせて“阿波室戸シーサイドライン”の愛称がつけられている。牟岐線には、夏の間だけ列車が停まる臨時駅・田井ノ浜駅や、ウミガメが産卵のためにやってくる大浜海岸の日和佐駅がある。阿佐海岸鉄道沿線では、美しい南国の海を楽しむことができる。そして、高知県の後免と奈半利を結ぶ、土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線。オープンデッキ車に乗り、土佐湾のオーシャンビューを眺めながらの旅を楽しむことができる。各駅では絵本作家のやなせたかしさんがデザインしたマスコットキャラクターが出迎え、沿線の安芸市営球場にちなんで阪神タイガースを応援するラッピング列車が走るなど、鉄道会社の工夫も旅を彩る。