熊本と大分を結ぶ豊肥(ほうひ)本線は別名、阿蘇高原線。
  阿蘇のカルデラをつらぬき九州を横断するため、急勾配を登るスイッチバックや大自然が作り出した雄大な景観が楽しめる。阿蘇を見渡せる大観峰やおなじみの米塚、草千里ヶ浜。中岳火口は現在も噴煙をあげる活火山だ。沿線には温泉地が多く、中でも全国屈指の人気を誇る黒川温泉では、趣向を凝らした露天風呂を巡ることができる。阿蘇を抜けた先にある豊後竹田も「荒城の月」のモデルとなった岡城跡や、豊富な湧き水など見所が多い。
 九州横断特急や観光列車あそ1962、そして2005年に一旦引退し来年復活が計画されているのが、「ハチロク」の愛称で親しまれてきた8620形SL。これら魅力的な列車とともに豊肥本線の魅力を紹介する。