ニューヨークはセントラルパークでの初の野外フリー・コンサートは感動を呼び、さらにエンタテインメントの本場で他ジャンルとの必見コラボレーションが実現!!

 2016年夏、辻井伸行はアメリカ・ニューヨークを訪れた。ニューヨーク・マンハッタンの中心に位置する「セントラルパーク」で開かれる夏のイベントに招待されたのだ。100年以上続く伝統ある野外コンサートに、日本人で初めてメインを務めることとなった辻井。
 野外でのフリー・コンサートは、辻井にとって初めての試み。さらにニューヨークは、辻井にとって特別な場所だという。12歳の時、「カーネギーホール」の小ホールで演奏した辻井は、いつか大ホールでの演奏を夢見ていた。それから夢を実現させるため、努力に努力を重ね、17歳史上最年少でショパンコンクールに挑戦、2009年ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで日本人初優勝。2011年には念願の大ホールでNYデビューリサイタルを果たす。“世界の辻井”へと成長を遂げる原点となった場所でもあるのだ。

 今回、このステージで共演するのは「オルフェウス室内管弦楽団」。この楽団は、通常いる指揮者の指示がなく、それぞれが意見を出し合い、作り上げるという独創的な演奏スタイルをもつ。その革新性と高い芸術性は他の追随を許さない世界トップレベルのオーケストラ。実は辻井とは2年ぶりのタッグである。ここで演奏するのは、ベートーベンの「ピアノ協奏曲第5番」。ベートーベンは王家の間で親しまれたクラシックを民衆に広めることに努めたという。
 このコンサートには、エンタテインメントを求めて多くの人が集う。もちろん、クラシックを知らない人たちもいるのだ。辻井は、「クラシックを知ってもらうきっかけになれば」という思いを胸にしながら演奏に臨む。目の肥えたニューヨーカーを前にどんな音色を響かせるのだろうか? セントラルパークに、辻井の演奏が響き、訪れた観客の心を魅了していく。

 また、今回のニューヨークの旅は辻井伸行にとって刺激に満ち溢れていた…。
 アメリカの音楽文化に触れるため、辻井は様々な体験をする。本場ジャズクラブでの飛び入り演奏、そしてまさに必見なのは、世界を舞台に活躍する一流タップダンサーとの即興共演、魂の音と音を感じ合いぶつけあう2人が織りなす音楽の迫力は、他では絶対に観られない圧巻のシーンであった。エンターテイメントが根付くこの街で大きな刺激となる出会いに、きっと辻井伸行は“音楽の持つチカラと可能性”を改めて実感したにちがいない。そして最後に、このシリーズならではのシーンを少しだけお知らせすると…、辻井伸行は人生で初めて宙を舞ったのだ!
 他の番組では絶対に観られない辻井伸行の魅力を是非今回もお楽しみに!