株式会社ビーエスフジ
番組審議会 議事概要
BSフジ番組審議会委員の顔ぶれ(敬称略)
委員長音好宏

上智大学 教授
副委員長三屋裕子

(公財)日本
オリンピック委員会
副会長
委員加藤義人

㈱テレビマンユニオン
副会長
委員三田寛子

女優・タレント
委員菊間千乃

弁護士法人
松尾綜合法律事務所
代表社員弁護士
委員先崎彰容

社会構想大学院大学
教授
委員海老沢類

㈱産業経済新聞社
編集局文化部長
第120回
- 開催年月日
- 開催年月日 2026年4月8日(水)
- 開催場所
- 東京都港区台場2丁目4番8号
フジテレビメディアタワー22階
㈱ビーエスフジ - 委員総数
- 7名
- 出席委員数
- 7名
- 出席委員(敬称略)
-
音 好宏 委員長/上智大学 教授 三屋 裕子 副委員長/(公財)日本オリンピック委員会 副会長 加藤 義人 ㈱テレビマンユニオン 副会長 三田 寛子 女優・タレント 菊間 千乃 弁護士法人松尾綜合法律事務所 代表社員弁護士 先崎 彰容 社会構想大学院大学 教授 海老沢 類 ㈱産業経済新聞社 編集局文化部長 - 審議事項(2K放送)
-
番組審議
<BSフジサタデープレミアム>
『輝き続ける中森明菜』
放送日時:2026年2月28日(土)19:00~21:00放送
- 審議事項(4K放送)
-
BS4K全般について
議事の概要
委員の発言の概要は以下の通り。
- 中森明菜は80年代のアイドルの中でもかなり異質な存在だなと改めて思った。番組から、いわゆる「アイドル像」に収まりきらない存在感や楽曲の独創性みたいなものがよく伝わってきた。
- 一時代を築いた方の魅力を深堀する場合、プロデューサーなどの送り手側に光を当てる手法はよくあると思うが、この番組はその論理から離れて、ファン目線というか、受け手側に光を当てていて、その手法が成功している。
- 出演した6人の語りが、ファン目線だけでなく、それぞれの専門性を活かした分析もあって、番組のテーマである「なぜ中森明菜が一時代を築き、今も愛され続けているのか」というのが、よく伝わってきた。
- 当初は出演メンバーの選考理由が分かりにくかったが、番組が進むにつれ、本人との関わり方、世代、立場が多様であることが理解でき、最後まで飽きずに見ることができた。
- 加藤登紀子さんの『難破船』にまつわるエピソードは特に印象深く、中森明菜に楽曲を託した心境を聞くだけでも番組を見る価値があると感じた。
- 番組で使用されたテロップが重く、おどろおどろしい印象だし、ナレーションも含め、全体的なトーンが昭和的すぎると感じた。
- 各々が3曲も選ぶと曲の重複が多くなるし、構成として、くどく感じるので2曲でもいいと思う。曲数を増やすなら、世代別ランキングなど構造的変化が欲しい。
- 本人が一切登場しない構成は新鮮で面白いと感じた。
- ファンが大量に出てくると、自説を押し付けるような展開になりそうだが、この番組ではそれがなく「視聴者の心の中にある中森明菜像」を否定せず、裏切らないのが好印象だった。
- かが屋の加賀翔さんの起用は意外だった。彼が撮影した写真をもっと見せてもよかったし、そこから番組オリジナルの中森明菜像を再構築する方法もあったと思う
- やはり、楽曲をフルコーラスで聴きたい。彼女の身のこなし、しぐさ、たたずまいみたいなものが間奏部分やイントロ、エンディングに見え隠れすると思う。2時間番組であれば、フルコーラスで見せる余白が許されるはず。
- 初見では本人が出ないことに少し消化不良を感じたが、番組意図を理解して見直した。特に高橋みなみさんの「7歳の頃から憧れて追い続けた」というエピソードは、中森明菜が時代を超えて、大きな存在として今なお輝いている素晴らしさを感じた。
- 自分にとって中森明菜とは、親戚のお姉さんが話題にすることであって、ちょっと上を見るような感覚があった。しかし番組の始まりが、自分の世代で流行った小室哲哉さんだったので、これは意外性もあったし、そのおかげで同世代感も感じられてよかったと思う。
- 本番組を一度だけでなく3回視聴した。視聴回数を重ねて見ることで、出演者自身への見方も変化していき、本を読むような感覚というか、読み返すほどに意味が深まっていく構造だった。
- 終盤で語られた森口博子さん等による人生論的なコメントには納得感があり、番組の締めとして印象に残った。
- 6人とも「私と明菜」という一人称視点が強く、個人的な思い入れを深く知れた。一方、音楽業界全体の中での中森明菜の位置関係を整理する語りが少なかった。加藤登紀子さんは一歩引いた視点を持って語っていたと思うが、もう1人、同じような役割をする人がいてもよかったと思う。そう思った理由としては、BSの視聴者は比較的年齢層が高い傾向にあるが、若い方も一定数は存在するため、 中森明菜の「今とのつながり」や「現代から見た中森明菜」という入口があると、より多くの層に届いたのではないか。
これらの意見に対してBSフジ側からは以下のような回答があった
- 今回の中森明菜編は、企画自体は2~3年前から始動し、所属事務所やレコード会社と継続的に調整し、映像シェアが可能になるタイミングを見計らって放送となった。
- 制作にあたって、ファン目線による自説の強調、考えの押しつけが強くならないよう気を付けた。その点については、本日委員からの評価を聞き、編集の度合いを含めて一定程度うまくいったと受け止めている。
- 6人のキャスティング理由は、中森明菜の魅力を立体的に伝えるため、楽曲で関わった人、人生に影響を受けた人、後追いで好きになった人等、関わり方や世代の異なる6人を選び、多様性を伝える点にある。
- 多数の委員からご指摘のあった、曲のフルコーラスを使用する事によるパフォーマンスの見せ方等については、今後の番組制作につなげたい。
- テロップやナレーションが重い、昭和的という指摘については、番組を放送する時間帯的にF3・M3・コア層を意識した結果であり、分かりやすさを優先した演出だったが、次回作の参考にしたい。
- 小室哲哉さんのインタビューを番組冒頭に入れた理由は、自分も彼が中森明菜に楽曲提供している事を知らなかったし、その事を視聴者に早めに伝えたいという考えがあったから。
その他
WOWOWオンデマンドでの4Kコンテンツ配信開始の報告
- 3月19日に、BS民放5社共同で4KのコンテンツをWOWOWオン・デマンドで配信することを広報リリースした。
- 配信する目的は、放送以外での4Kコンテンツの流通路を拡大させ、視聴者に4Kコンテンツのミートポイントを増やすための挑戦。
- WOWOWのサービスだが、今回の配信は無料で視聴可能。
- ローンチは今秋の予定。
BSフジ4K終了の報告
- 2018年から始めた4K放送だが、今まで広告セールス等に苦労をしていた。この度、事業性を鑑みて次期の免許更新をしないということを3月27日の当社取締役会で決議し、その旨はBSフジ単独で広報リリースした。
- 放送休止についての時期などは決まっていないので、追って報告する。
上記2点の報告について、委員からの発言は以下の通り。
- 4K放送の立ち上がりの時は「4Kコンテンツが広がっていけば良いな」と思っていた。今回の決定は、経済的な状況とかあらゆる総合的な判断だろうと理解している。
- 社会全体の中で4Kというものは、映像作品以外に医療やセキュリティーであったり、いろんな面でも使われているので、まだまだ広がる技術だから、テレビ局としてこれからも4Kコンテンツに対しては向き合ってほしい。