第94回

株式会社 BSフジ番組審議会 議事概要 BSフジ番組審議会事務局

■開催年月日
2019年10月2日(水) 午前11時より
■開催場所
東京都港区台場2-4-8 ビーエスフジ
■出席者
今井 通子 (委員長/医師・登山家)
小玉美意子 (副委員長/武蔵大学名誉教授)
今野  勉 (テレビマンユニオン非常勤取締役・最高顧問)
鈴木おさむ (放送作家)
林  高広 (ギンザのサヱグサ取締役・未来創造室室長)
三屋 裕子 (サイファ代表取締役)
矢内 廣  (ぴあ代表取締役社長)
酒井孝太郎 (産経新聞 編集局文化部長)
■議題
【審議事項(4K)】
番組審議 『 ハウステンボス 九州一花火大会~夜空を彩る22,000発の競演~』
2019年9月21日(土) 19:00~21:10放送
【審議事項(2K)】
BS2K放送全般

■議事概要

BSフジ番組審議会が2日開かれ、BS4Kで9月21日に生放送された『ハウステンボス 九州一花火大会』について審議した。「4Kは暗さと明るさの差が出て花火の美しさが伝わった」「4Kで見ると花火が球体だとわかった」などの意見の一方で、ドローンで上空から中継した映像のカメラアングルへの不満などの意見があった。

【ハウステンボス 九州一花火大会】…委員の発言の概要は以下の通り。

  • 4Kの生放送を見た。2Kとも比べてみたが全く違い、4Kは美しい。ドローン映像は今まで見たことのない映像でよかったが、もう少し動いて近くまで寄ってほしかった。定位置で上下していたのが残念だった。
  • 全体が間延びしてしまうのでどうおもしろくするか今後考えてほしい。花火大会は日本の文化になっているコンテンツだが、ただ打ち上げているだけではなく、テレビの放送と連動するなど、(花火大会の運営も行うなど)花火大会そのものの演出を高めてほしいという気がした。
  • 花火会場で見るのと比べてテレビでしか見られない映像というのがドローンの映像だった。花火が球体だというのがわかって感動がすごかった。
  • ドローンだったら花火の真ん中に入っていってほしかった。俯瞰していたのはよかったが一尺玉の時は花火が見きれてしまった。
  • 基本的に解説がうるさくなく花火本位で見せていたのは好意的に受け止めている。しかし基本的に全体を盛り上げる生中継の言葉が足りなかった。日本代表の花火とロシアの花火の決勝戦が終わったのにどっちが勝ったのか説明がないうちに第二部に移った。最後のシーンでどうやく情報が入ってきたが見ている方はどうなったのか気になった。
  • テレビの特権的映像はドローンであることは確かだが、番組の中できちんと説明されない。客はどこでどういう風に見ているのか位置関係がわからない。司会者の見ている位置もわからない。
  • ハウステンボス越しの映像はきれいだが、どこでやっているのか。テレビとしては花火の方に行ってほしかった。遠景がメインになったのが気になった。二時間でだんだん攻めていく演出プランが必要なのではないか。
  • 花火中継は生放送でいいのだろうか?と思った。生中継でなく編集して花火そのもののすばらしさを伝える番組として構成するのもありかと思う。
  • 4Kは暗さと明るさの差が出て花火のきれいさが伝わると思った。4Kは美しいものが美しく、あまり美しくないものが美しくなく映ってしまう。そういう意味でも4Kのすごさを感じた。
  • ドローンが旋回する映像が見たかった。マルチアングルで見やすい映像だった。自分の好みのアングルで固定して見られるようになるといい。
  • ロシアンブルーの色使いにはっとさせられた。4K映像でくっきり美しさを見られた。
  • 音楽がうるさく感じた。音楽が要らない場面もあった。曲間に虫の声が聴こえ、これだけでもいいと思った。BGMだと思うので難しいとも思うが音楽をカットして視聴したかった。
  • 中央の大きな塔が邪魔だった。どうしてそんなにこの塔の映像を多用したのか聞きたい。
  • オリジナルの花火大会をテレビ局が作っていくという発想もあるのでは。音楽と花火を完全にシンクロさせ、曲を花火で表現することができるようになるのではないか。

これらの意見に対して事業者側からは以下のような発言があった。

  • ドローンの動きについて。4Kの信号は無線で飛ばせないので有線での通信になってしまう。観客席と打ち上げ場所が近く、そこはドローンが飛ばせないポイントだったため安全区域のヘリポートで飛ばすことを決めた。横の動き、ローリングで撮るのは台風が近づいているので風が強く厳しいと判断し、上下の動きのみとした。その結果、塔の映像が多くなってしまった。
  • 4Kドローンを生中継で使ったのはおそらくBSでは初めてだったのではないか。
  • 今回はすべての花火を映像に映そうという企画で構成した。結果花火待ちの間ができた。花火の音を聴かそうとしたのでMCのコメントを少なくしたので間延び感として受け取られたのではないか。
  • 演出に関してはハウステンボスと組んでテレビ生中継したのは今回が初めてだったので、今後も相談していきたい。
  • 海辺のポジションをベースにしたかったが海面を入れると花火が切れてしまうとわかり、運河沿いをベースカメラに切り替えた。一尺玉を撮るときも、位置関係がわかるように撮れない位置であったので今後に生かせればと思う。
  • テレビは二音声ができるので主音声は花火と音楽をミックスした音、副音声は花火だけの音という風にも今後検討できるのではないかと思う。
  • ビーエスフジが花火大会の生中継を始めて今年は2年め。今シーズンは3大会放送した。花火大会の中継はスポーツ番組の中継と似ている面もある。演出も過渡期で、夏の風物詩ということで、生で見せるのがいいのか、編集した方がいいのか、今後委員の意見を参考にして検討していく。ゆくゆくはDVD化など、コンテンツビジネスとしての方向性も探っていく。
  • クイーンの音楽と花火をコラボする事業をやっている。花火はBSのソフトとしては重要な位置にあるのでいい花火を中継できるようにしたい。

【BS2K放送番組全般】…委員の発言の概要は以下の通り。

  • BSは上質な映像を集めて地上波との差別化を図ってほしい。4K放送は武器にすべきだし、今後の消費動向、テレビは買うなら4Kを買うだろう。高精細の美しい映像にフォーカスしてほしい。ビジネスの難しさはわかっているが。再放送も含め、上質なコンテンツを4Kで放送してほしい。
  • スポーツ中継に関して。中国のテレビでバレーの映像を見ていた。中国だとサーブのスピードとかが出てくる。デジタル放送だったらそういうことができるのではないか。日本ではまだやっていないと思う。コアなファンがBSを見るはずなので徹底的にコアなファンをつかむためのデータを同時に出すなどの試みをやってほしい。
  • メジャーなスポーツコンテンツが地上波やBSで放送されずCSで生放送されていた。これからスポーツ中継は有料放送にシフトしてしまうのだろうか。

これらの意見に対して事業者側からは以下のような発言があった。

  • BSならではの上質なコンテンツを集めるのが重要だというご意見については同じような考え方でやっている。BSでも趣味の企画、新しいオリジナリティのある番組を放送していきたい。
  • スポーツ番組はメジャー・スポーツほど有料放送に行く流れがあることは確かだが、その中でBSフジとしては地上波と組んで他では見られない放送をしていきたい。

■報告事項
放送番組の種別の分類と種別ごとの放送時間(2K・4K)について

  • 改正放送法に基づき、2019年4月~9月の第3週に放送した番組の種別の分類と、種別ごとの放送時間の合計などが報告された。(内容は当社HP上に別掲→)

ほか。