第83回

株式会社 BSフジ番組審議会 議事概要 BSフジ番組審議会事務局

■開催年月日 平成29年1月11日(水) 午前11時より
■開催場所 東京都港区台場2-6-1 グランドニッコー東京 台場
■出席者
今井 通子(委員長/医師・登山家)
音 好宏(上智大学 教授)
小玉 美意子(副委員長/武蔵大学名誉教授)
今野 勉(テレビマンユニオン取締役)
矢内 廣(ぴあ㈱ 代表取締役社長)
三屋 裕子(つくばスポーツ科学研究所 副所長)
小川 記代子(産経新聞社 編集局文化部長)

■議題 BSフジならびにBSデジタル放送全般
■議事概要
BSフジの番組審議会が11日開かれ、BSフジならびにBSデジタル放送全般について審議した。委員から、スマホやタブレットの普及で若者のテレビ離れが深刻であることや、ハードディスクに録り貯めて見る、ネットで見るなど番組の見方も大きく変化している現状が指摘された。BSの良さを今後も失わないようにしてほしいとの意見も出た。事業者側からは若い世代にも見てもらえる本物志向の番組作りを目指していくなどの回答があった。

委員の発言の概要は以下の通り。


一度に一気に見られるネット配信で「大人買い」するなど、番組の見方が変わってきた。力あるコンテンツが出ると、それが引っ張ると思う。続きは明日、という待ち遠しい編成からすぐに見れてしまうという編成装置があると、メディア環境が変化すると思う。
若い世代はコンテンツはスマホなど別のメディアで見ている。私の姪はテレビを見ていない。自分の持っている機材次第になっていく。
中国のコンテンツ製作力が強くなって日本では追い付かないぐらいお金をかけている。気が付くと中国にやられているということにならないよう、日本の映像産業は本気で向き合わないといけない。
「北の国から」は、監督・杉田成道の代名詞でもある。杉田は倉本聰の脚本には逆らわないがそれを超えるぐらいの演出力を発揮した。それに比べると今はテレビのディレクターの力が弱くなっている。「北の国から」をBSで年始に見られたのは良かった。倉本聰の舞台制作の密着番組(『ドキュメント 走る~密着400日!倉本聰 最後の舞台』)をBSフジで放送していた。成功譚で終わらないドキュメンタリーは地上波ではあまりない。BSで正月は楽しんだ。
若者のテレビ離れは深刻だ。(タブレットやスマホでコンテンツが見られる配信サイトの)「スポナビ」、若い人が数多く見ている。ネットだと見てもらえるのだ。スポーツはICTが進化してきて、スマホで、リアルタイムで情報が連動しているアプリや3Dセンシング、360度から見られる映像もある。マスメディアは今までいかにダイナミックさを出すかという放送をしていたが、プラス何を提供していくかが必要だ。10年後の視聴者をどう育てていくのか難しい。
働いている人はテレビをハードディスクで録画して見る癖がついているので最初の10分で面白くないと思ったら消去してしまう。二番煎じにはついてこない。オリジナリティーを追求することが必要だ。
米国がトランプ体制になることを考えると「プライムニュース」は政治分野だけではなく経済分野にも今後注力すべきだ。特に中小企業がいかにがんばっているかを追ってほしい。
「アースウォーカー」でワラビーをカンガルーと訳していたが、違う動物なので正確に表現してほしかった。
「ワールドツアー完璧MAP」は各国の観光局と協力して作っている旅行マニュアル番組だが、総務省が進めている「クールジャパン」戦略もあるので、逆にインバウンド向けに日本の国内を海外の人に向けて紹介する番組を作ったらいいと思う。
「東北の鉄路」は本当にいい番組だった。ぜひ再放送してほしい。
少し前からBSも機械式の「視聴データ」が出るようになって番組の質が下がるのではと懸念していたが下がっていないので安心した。今のBSの良さを今後も失わないようにしてほしい。

これらの意見に対して事業者側からは以下のような発言があった。


年末年始の編成には4つのテーマがあった。「音楽」と「スポーツ」中心のタイムテーブル、「北の国から」一色にすること。そしてこれからのBSフジを支える新しいコンテンツの作成。いただいた意見を番組に生かしていく。
BSの視聴者層は年齢が高いが、若い人たちにも見てもらえる本物志向の番組を作っていきたい。
2016年の視聴者からのご意見は総計2万7千。年間としては開局以来最多となった。