鉄道伝説

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第19回「東急8090系 ~独自のステンレスカーを開発せよ~」

 日本のステンレスカー製造のトップ企業である東急車輛は、車両製造では戦後創設された後発メーカーであった。アメリカ・バッド社との技術提供により、外板塗装なしで錆びることのないメンテナンスフリーの日本初となるステンレスカーを製造し、国内外から高い評価を得て車両メーカーとしてトップグループに躍り出た。しかし、1970年代に日本経済を襲ったオイルショックにより、より経済性の高いアルミカーによりその地位を追われることとなる。それに対し「アルミカー並みの経済性を持った新世代の軽量ステンレスカーの開発」を唱え、設計部の土岐實光らが立ち上がった。バッド社の技術にこだわらず、自動車業界の新車開発の方法論や航空機開発の最新コンピュータ・プログラムの導入、骨組構造や強度設計の見直しを繰り返し、土岐たちはついに軽量ステンレスカー「東急8090系」を完成させた。
 新世代の軽量ステンレスカーは、東急電鉄のみならず大手私鉄、地下鉄、そして国鉄にまで広がりを見せ、技術公開の後は車両メーカーの垣根を越えて通勤電車のスタンダードとなった。

※8月25日(日)26:05~放送の第19回「東急8090系 ~独自のステンレスカーを開発せよ~」の参考文献「東急ステンレスカーのあゆみ」にて、表記の間違いがございました。正しくは下記の通りです。関係者の方々にはお詫び申し上げます。

<参考文献>
「東急ステンレスカーのあゆみ」(荻原俊夫著 JTBパブリッシング刊)



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