•  「夢の食卓」が始まった2011年4月から、この3月でちょうど5年。番組では、全国、様々な人たちのユニークな食卓を紹介してきた。今回は、特に印象深い食卓の風景を振り返り、人と人とが一緒に食卓を囲むことの意味を、もう一度見つめ直す。

    ■2011年に横浜で開催された『いっしょに食べよう。』は、見知らぬ同士1000人が、約100メートルのロングテーブルを囲むという壮大な企画。いっしょに食べる、たったそれだけのことで人と人とが繋がれるかという実験でもあった。大成功に終わったこのイベントから、その後、さまざまな『いっしょに食べよう。』の食卓の輪が全国各地に広がっていった。
    ■2012年春、志摩では“観光活性化”を目的として、地元の旅館の女将さんたちが立ち上がり、漁師さんたちと力を合わせて、観光客たちを粋のいい魚介でもてなし、大いに盛り上げた。
    ■2013年春、奈良では飲食業界の人たちが「奈良にうまいもんなし」という不名誉な風評を払拭すべく団結した。あいにくの大荒れの天候にもかかわらず、大食卓会は観光客の笑顔で溢れた。
    ■2015年、瀬戸内・豊島。秋の実りを迎えたこの島で120人のお誕生会が開かれた。島生まれの藤崎さんは、過疎化する島の将来を案じて島に戻ってきた。若きレストランオーナーの食卓を通じた奮闘の日々。
    ■2015年早春。親子三代、料理研究家という堀江家の大食卓に総勢50人が集まった。初代泰子さんの御年92歳を祝う毎年恒例の誕生会。「料理は、家族の心をつなぐ最強の引力」という堀江家の賑やかな「いっしょに食べよう。」。
    ■八王子市に1997年に誕生した“みなみ野シティ”は、緑溢れる住宅地を目指したニュータウン。地元住民である農家のベテランの方々と、新しい住民が、里山の豊かな自然の恵みを楽しみながら絆を結ぶ、年に一度の秋の収穫祭がやって来た。
    ■東京下町のユニークな賃貸集合住宅「かんかん森」は、リタイアした人、小さい子どものいる若い夫婦など、様々な年代の人たちが住んでいる。一番大事にしているのは、ダイニングルームで一緒に頂く食事の時間。住民は当番制で食事を作る。12周年記念パーティーの日、住人もご近所さんも一緒に大テーブルを囲み、手作りのご馳走に会話が弾んだ。

    いっしょに食べる。たったそれだけのことだけで、人と人は繋がれる。
    そして、そこに新しい絆が生まれる。