•  地球を舞台に、次々と冒険を繰り広げる写真家がいる。写真家・石川直樹。2000年、北極から南極までを人力で横断するプロジェクトに参加。翌年2001年には最年少で世界七大陸最高峰登頂達成。冒険を通して出会う“未知の世界”を、写真に切り取り発表してきた。そして2011年、最も権威ある賞のひとつ、「土門拳賞」を受賞し一躍その名を広めた石川。彼の写真を支えているのは世界中で囲んできた、その土地その土地の食卓だという。初めて足を踏み入れた未知の土地で、初めて出会った人たちの食卓につく。共に食べることを通して、人々の考え方、自然とどう対峙し、どんな歴史を刻んできたのかを知ることができるのだという。
     2月―今回目指したのは自身の国、日本。大分県・国東半島を旅する石川直樹に同行した。国東半島に生きる漁師の暮らしや、1000年以上前から続く荒々しい火祭り。旅の先々で石川は生命力あふれる食卓に出会っていた。そこからどんな糧を得て、どんな写真をファインダーに収めるのだろうか。冒険する写真家の夢の食卓を追った。