•  島根県の離島・中ノ島の海士町(あまちょう)。豊かな海と大地に恵まれるこの島は、多くの移住者を呼び込み、注目を集める。産業振興に力を入れ、島の外からの人材を積極的に採用。都会から若者を中心に多くの人が移住をしている。
     その一人が漁師の笹鹿岳志さん。20年間教師を務めた後、第二の人生を歩みだすことを決意。妻と3人の子供を連れて海士町に移り住んだ。漁師の仕事は早朝からお昼頃まで。仕事は厳しいが、毎日が充実しているという。中でも楽しみなのが、夕方家族の帰りを待ち、食卓を共にすること。彼は家族と過ごす平穏で幸せな時間を島で手に入れた。
     大学卒業後に移住し、民宿に住みこみで働く若者もいる。宮崎雅也さんは、島で民宿を営む宇野茂美さんと出会い、ほとんど自給自足で暮らす彼の生き方に惚れ込み移住。毎日宇野さん家族と囲む食卓には、自然からの恵みで頂いた魚や野菜の料理が並ぶ。その日常は何ともぜいたくで、家族の笑顔が溢れている。
     彼らの移住の目的は様々だが、共通するのは島での暮らしに見出した歓び。そこには、島に流れるゆったりとした時間、そして豊かな食卓が関係していた。