•  ベトナム料理人気の火付け役、ベトナム料理研究家・伊藤忍さん。24歳の時、初めて訪れたベトナムでベトナム料理の美味しさに感動。28歳で仕事を辞めベトナムに移住。ベトナム料理の勉強を始めた。
     伊藤さんの勉強方法は、なんとベトナムの一般家庭にお邪魔して、お母さんたちに料理を教わるというもの。美味しいものがあると聞けばベトナム中、どこにでも駆けつけ、体当たりで学んだ料理は300を超える。
     その後3年半の滞在を経て帰国、ベトナム料理教室を始めた。しかし、ベトナムで多くの料理を学んだ伊藤さんが生徒に伝えたいことは料理のレシピや技術よりも「アン・チョー・ブイ」というベトナムの考え方だという。
     「アン・チョー・ブイ」とは日本語に訳すと「楽しむために一緒に食べよう」という意味。ベトナム人は挨拶代わりにこの言葉を使っては、お腹の空き具合に関係なく、楽しむために誰かと食卓を囲んでいるのだ。  ある日、伊藤さんの生徒の1人が「アン・チョー・ブイ」の食卓会を始めるという。
    伊藤さんの想いは生徒を通して多くの人々に広がろうとしている…。