•  江戸時代から今に伝わる伝統野菜、「江戸東京野菜」。主に江戸時代から伝わる品種で、明治以降、その多くは量産できる品種に押され廃れていった。消えかけたこの伝統野菜を守る農家が、東京・江戸川区の農家(14代目)木村重佳さん。江戸東京野菜のひとつ、亀戸大根を栽培している。
     大学卒業後、出版社に就職した木村さんは、亀戸大根の復活を願い25歳で家業を継いだ。江戸時代から代々守ってきた畑の土を、彼は14年かけて江戸時代の土に戻していったという。
     「自分が育った土地で生まれた野菜、この土地でしか育たない野菜、その大切さを残していきたい」と語る木村さんは、2年前「東京野菜マルシェ」というグループを結成。江戸東京野菜を生産するだけでなく、レストランやホテル、学校給食にも提供。東京にもこんなに美味しい伝統野菜があることを発信し続けている。
     そしてこの日…地元の中学生が、木村さんの畑に農業体験にやってきた。堆肥づくりや収穫の手伝い。そして、採れたての大根を畑で試食する。自分たちの生まれ育った土地の味を懸命に伝える木村さんと、亀戸大根に初めてふれる中学生。彼らの“新鮮な食卓”が始まった―。