•  色とりどりのコスモスが咲き誇る3000坪の敷地に、不思議なデザインの建物が立ち並ぶ―栃木県那須町にある、おとぎの国のような「テーマパーク」がいま注目を集めている。年間3000人もの人が全国から訪れるこの場所は、工学博士・藤村靖之の自宅兼発明工房。放射冷却の原理を応用した冷蔵庫、電気を使わない除湿機、もみ殻で断熱した快適な家…ちょっと不便だが、どこか愉しい発明品を通じて、藤村博士は「豊かな生活の選択肢」を提案している。「便利さだけじゃなく、もっとさまざまな選択肢の中から選べる方がいい。幸せの選択肢を増やすことが、発明家の仕事です。」と藤村は笑顔で語る。
     彼が何より大切にしているのが、一日三度の食事。必ず、家族とテーマパークで働くみんなが揃ってテーブルを囲む。自ら畑で栽培した新鮮な野菜が並ぶこの食卓こそ、博士のエネルギー源。賑やかな会話の中から、新しいアイデアも生まれる。地元那須町の若者たちは「藤村家の食卓には壁がない」と言う。いっしょに美味しい物を食べながら、大声で笑いながら、「豊かな生活」を考える…新しいライフスタイルのヒントが詰まった、藤村靖之の幸せな食卓をお届けする。