•  若狭湾に面する福井県大飯郡高浜町の和田地区。日本の快水浴場百選に選ばれる美しい白浜が広がる、和田浜の“路地”を舞台に、一年に一度、長さ60mの食卓会が開かれる。
     9月中旬、和田は“街の景観の良さ”を内外に発信する町興しイベント「和田de路地祭」で活気付く。路地祭りを考えたのはボランティアの大学生たち。彼らは4年前、和田を歩き回り、住民に触れ合い、住民から見れば当たり前過ぎて気付かない「和田」の魅力を引き出した。老舗の民宿や古民家が立ち並ぶ和田の街並みは、大学生の彼らにとっては、すごく新鮮に感じられ「都会にはない、街の趣さと人々の温かさ」に心惹かれたのだという。
     祭りの夜、町中の人々が集まり、「長街宴」と呼ばれる“路地の食卓会”が始まった。車2台がやっとすれ違えるほどの路地にテーブルを並べ、「一品でもいい、何かを持ち寄ってください!」と、地域住民から持ち寄られた料理を頂く。集まるのは老若男女、住民はもちろん、たまたま通りかかった観光客まで。そこでは知っている人も見知らぬ人もみんなが笑顔で、まるで“町中が家族”のように囲む、路地の食卓があった。