•  今回の夢の食卓の舞台は都心から西へ50km、面積の93%が森林で覆われた緑豊かな村、東京都檜原村(ひのはらむら)。
     7月下旬――檜原村で“ツリークライミング教室”が開かれ、都会から13人の子供たちが集まってきた。“ツリークライミング”とは、専用の安全帯とロープを使い木に登ること。樹齢100年。20mのブナの木に楽しそうに挑戦する子供たちの笑顔と歓声が弾ける。
     “ツリークライミング”を教えるのは6人組みの若手林業家集団、その名も「東京チェンソーズ」。彼らは『子供たちに木に親しんでもらいたい』と林業の合間をぬって“ツリークライミング”を教えているのだ。子供たちと「東京チェンソーズ」が、“ツリークライミング”と同じくらい楽しみにしているのが“山弁(やまべん)”。山で食べるお弁当だ。毎日山で仕事をする「東京チェンソーズ」にとって、山弁の時間は危険な仕事から離れ、仲間と語らい、唯一ホッとできる大切な時間。そんな山弁を、この日は子供たちと一緒に食べ、山の話をし、森や木をもっと好きになってもらいたいと「東京チェンソーズ」は考えていた。彼らの願いはこの日、子供たちに届くのだろうか…。